2016 Fiscal Year Research-status Report
再発・転移したがんサバイバーのストレングスモデルを基盤とする看護援助方法の開発
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15K11635
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
岩本 真紀 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (80314920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 佐和 高知県立大学, 看護学部, 教授 (80199322)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | がん看護 / 再発・転移 / ストレングス |
Outline of Annual Research Achievements |
再発や転移を経験したがんサバイバーは、生きる気力がもてないほどの衝撃を受け希望がもてない状況に陥ることがある。そのためサバイバー自身が自らの力を再認識して人生を豊かに力強く生き抜くための支援が必要である。本研究は、再発や転移を経験したがんサバイバーのストレングスモデルを基盤とする看護援助方法を開発することを目的としている。 平成27年度は、文献検討により先行研究で明らかにしたストレングスの構成概念についての見直しを行った。平成28年度は、再発・転移を経験したがんサバイバーを対象に、がんと診断されてから、再発や転移を経験する中での自分自身のもつ強みや力に関して、インタビューガイドを用いて半構成的面接を、男性5名、女性7名の計12名に対して実施した。分析は、木下による修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて、再発・転移を経験したがんサバイバーのストレングスを発揮するプロセスについて明らかにした。また、分析過程おいては、先行研究で明らかにした初発がんサバイバーのストレングスと比較検討しながら、再発・転移を経験したがんサバイバーのストレングスの特徴についても検討した。この結果を基盤に、再発・転移を経験したがんサバイバーのストレングスを支援する看護援助方法を開発するために、がん看護専門看護師に対するインタビュー調査を実施する予定であり、現在研究倫理審査委員会の承認を得て、研究参加者への依頼を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、がんの再発や転移の診断を受けたがんサバイバーを対象としているため、研究協力施設への依頼や調整及び承諾を得ることに時間を要し、平成27年度に開始する予定であった再発・転移を経験したがんサバイバーに対するインタビュー調査を平成28年度から行うことになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究当初はエキスパートナースに対して再発・転移を経験したがんサバイバーのストレングス及びストレングスを支援する看護援助方法についてのインタビュー調査を実施し、その妥当性をがん看護専門看護師と検討する予定であった。しかし、がん看護専門看護師に対して直接インタビュー調査を実施し、妥当性を検討することにより、スムーズに研究を推進でき、研究成果の質を保障することになると考えている。
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Causes of Carryover |
平成28年度に行う予定であったインタビュー調査を次年度に行うことになったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インタビュー調査を行うための旅費や謝礼に使用する。 また、研究結果をまとめて、発表するための費用として使用する。
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