2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of patient support nursing program based on concordance concept taking oral anticancer drug
Project/Area Number |
15K11638
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
村田 節子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (00239526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮園 真美 九州大学, 医学研究院, 講師 (10432907)
日下 和代 共立女子大学, 看護学部, 教授 (40302872)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | コンコーダンス / 抗ガン治療 / 経口抗がん剤 / 患者支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん化学療法は経静脈路の治療と経口治療に大きく分かれ、近年は新薬の開発により入院の必要のない経口薬での治療が増加している。これによって対象者は自らの生活スタイルに即して治療法を選択できる道が広がっている。しかし一方で経口薬による治療の実施率は慢性疾患全体で約50%前後に過ぎない。我が国の抗がん剤の廃棄は750億円以上にのぼるとされ、このことは対象者の余命への影響のみならず医療経済への影響も大きい。 対象者に対する治療効果を十分に発揮するためには治療計画の遂行が重要である。このためには抗がん剤を内服する本人の良好なアドヒアランスが必要とされている。在宅治療では対象者は医療者の支援を離れた状況で治療の副作用やそれに伴う様々な制限をコントロールしながら生活全体を自らマネジメントしなければならない。最終的に薬を飲むのは対象者自身である。医療者は対象者のモチベーションを維持し治療遂行を支援するプログラム構築が重要である。 本研究の目的は、医療者の勧める治療プログラムに対象者を参加させ指導するのではなく、医療者と「患者」となった対象者がパートナーシップを構築するコンコーダンスの概念を基に、対象者が自分自身をマネジメントする専門家として参加する支援プログラムを作成し実践及び介入することである。 この研究はステップ1とステップ2の二段階で実施予定であった。 ステップ1として医療支援者の実態調査と対象者の服薬に影響する因子の探索を行いその結果をもって実践と評価を行う予定であった。 これまで、調査に関しての調整が進まず、また研究代表者の親族の介護などの状況も発生し全体として進捗が遅れてしまった。研究期間の延長を申請する予定であったが、所属施設の手続きの不備が発生し、手続きができなくなってしまったため途中ではあるが、科研費での研究は中止となった。今後は共同研究者と共に別途継続して行く予定である。
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Research Products
(3 results)