2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Support Need Assessment Tool for Single-parent Families (SNATS) and Evaluation of its Reliability and Validity
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15K11657
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
松木 優子 (平谷優子) 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60552750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 和子 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (30379953)
小寺 さやか 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (30509617)
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ひとり親家族 / 家族支援 / 子育て支援 / 家族機能 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
ひとり親家族用支援ニーズアセスメントツールを開発し,その有効性(信頼性・妥当性)を検証することを目的とした. 既存の子育て期のひとり親家族の家族機能研究の成果と文献検討の結果をアイテムプールとし,項目精選を行い,尺度を作成した.これは,21項目で構成される自記式質問紙であり,20項目は回答選択肢型質問,21項目には,各20項目に対する看護職者による家族支援や相談の希望を確認する項目を設けた.回答選択肢型の各項目には家族機能の充足度を1~5のリッカートスケールで回答する.得点が高いほど家族機能の充足度が高いことを意味する.1保育所でひとり親家族を対象に質問紙調査を実施し,質問内容を小修正したうえで,全国の認可保育所・無認可保育園・認定こども園に通う子どもをもつひとり親家族を対象にウェブ調査を実施した. 父親からの回答が少なかったため解析から除外し,201名の母親の有効回答を分析した.上位-下位分析では全項目において上位群と下位群の得点に有意差が認められた.既存の家族機能尺度(FFFS-J)とのSpearmanの順位相関係数は-0.36で併存妥当性が確認できた.因子分析の結果,2因子構造であり,累積寄与率は71.9%であった.Cronbachのα係数は0.93で内部整合信頼性が確認できた.本尺度の1回目の回答から1週間以上の間隔をおいたSpearmanの順位相関係数は0.79で,反復信頼性が確認できた. 本尺度はひとり親家族の家族機能の充足度と看護師による家族支援の希望(支援ニーズ)について確認できるため,家族の希望とエビデンスに基づいた家族支援の実施や研究に本尺度が寄与することを期待したい.
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Research Products
(3 results)