2015 Fiscal Year Research-status Report
妊娠中の姿勢と動作様式の個別的変化の成因分析を画期的転倒予防プログラムへ導く研究
Project/Area Number |
15K11664
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
須永 康代 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (00444935)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 妊婦 / 姿勢 / 動作 / バイオメカニクス / 転倒予防プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
27年度は,妊娠中の姿勢と動作の計測および解析を行い,その結果をもとに変化パターンに分類して個別的運動プログラムを考案する予定であったが,年度途中で産休・育休取得となったため,妊婦の継時的なデータ収集が困難であると判断し,計画を変更した.実際には,バイオメカニクス解析に必要となる妊婦の下部体幹部分における身体部分係数(BSPs: Body Segment Inerial Parameters)に関するデータをまとめ,国際誌にて成果発表を行った. 妊婦の方向転換を伴う起立から歩行開始時の動作について,各妊娠時期におけるBSPsを用いて解析を行った場合,既存の若年女性の係数を用いた場合と比較すると,下部体幹のモーメントおよび質量中心位置や速度において有意差が生じていた.さらに妊娠週数が進むにつれて有意差の生じるパラメータは増加していた.このことから,妊婦のバイオメカニクス解析を行う場合,各妊娠時期におけるBSPsを適用することで動作様式の変化をより的確に捉えることができ,個別的運動プログラム考案のためのより信頼性の高いデータを得ることが可能となった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では,妊婦の継時的な姿勢と動作の変化を捉える必要があるが,研究代表者が産休・育休を取得する状況となったため,今年度は対象者の募集を実施しなかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
29年度より研究を再開する予定であり,27年度に実施予定であった妊婦の姿勢および動作の継時的変化について調査を行う.また得られた結果をもとに,以降実施予定の個別的変化に対する介入のための運動プログラムについて検討する.
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Causes of Carryover |
年度途中に産休・育休取得状況が発生したことにより,研究計画を変更した.そのため,被験者募集・計測および解析にかかる支出が生じなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度より研究再開予定であり,再開後,27年度に予定していた計測および解析を行う予定である.計測・解析実施の際には被験者への謝礼や消耗品,成果発表等において使用を計画している.
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