2015 Fiscal Year Research-status Report
継続的な支援が必要な家族のための助産師と保健師の連携指針の開発
Project/Area Number |
15K11675
|
Research Institution | Japan Health Care College |
Principal Investigator |
岡田 尚美 日本医療大学, 保健医療学部, 講師 (00515786)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三國 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50265097)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 助産師 / 分娩取扱医療機関 / 保健師 / 連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
第一段階:助産師への面接調査. 経験年数5年以上の助産師7名を対象に,継続的な支援が必要な家族に関わる保健師との具体的な連携内容と現状の課題に関する半構造化面接を行った.連携が必要な事例,保健師との連携の技術および活動,医療機関内の連携体制,医療機関内の他職種との関係,地域連携室との連携,会議や会議以外での保健師との関わり,連携を促進・阻害する要因,要望などに関するデータを得た.逐語録を作成した後,連携過程の7段階を参考に研究参加者毎に分析を行い,連携指針の根幹となる指標項目として統合・整理した.さらに研究者間で協議し,保健師との連携が必要な事例を含めた連携指標103項目を抽出した. 第二段階:専門家調査. 経験年数11年以上の助産師2名,助産師の経験を有する研究者2名,経験年数11年以上の保健師1名,保健師の経験を有する研究者4名,助産師および保健師の経験年数11年以上の者1名に対して,第一段階で作成した連携指標項目に対する評価度(「適切である」~「適切ではない」の4段階のリッカート尺度)についての質問紙調査を実施した.さらに,「どちらかといえば適切ではない」,「適切ではない」の選択理由および連携指標全般に関する構造化面接調査を行った.その結果,連携指標に含める範囲,活動に限定すること,時間経過に沿うこと,不明瞭な表現,用語の統一などに関するデータを得た.医療機関内での調整,保健師への協力の打診,情報提供,ケース会議での役割,協力関係,連携の基盤や環境についての連携指標項目を精選し調査票を作成中である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第一段階の助産師への面接調査,第二段階の専門家調査を終了し,連携指標項目を精選し調査票を作成している.
|
Strategy for Future Research Activity |
全国の分娩取扱医療機関から無作為抽出した1,000施設,各施設1名の助産師にデルファイ法を用いた調査を実施する予定である.
|
Causes of Carryover |
外部へのデータ入力作業依頼が調整できずに研究者が行ったこと,面接調査数が予定より少なかったために差額が生じた.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
全国調査実施のための物品費および調査票作成補助費として使用する.
|
Research Products
(2 results)