2016 Fiscal Year Research-status Report
月経周期に伴う育児感情尺度(短縮版)の開発と有効性の評価
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15K11678
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Research Institution | Miyazaki Prefectual Nursing University |
Principal Investigator |
濱嵜 真由美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90352335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常盤 洋子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10269334)
齋藤 益子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (30289962)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 月経前症候群 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、児童虐待予防に月経前症状の軽減を目的として開発する「月経周期に伴う育児感情尺度(短縮版)」が、PMSの診断(第1スクリーニング)と母親のセルフケアの動機づけ(看護介入)になっているか検討することである。具体的には、①0歳児~5歳児の母親の月経周期に関連したフィジカルアセスメントを実施する。②母親の身体的健康と精神的健康を目的とした月経前症候群であると診断・認識するための「月経周期に伴う育児感情尺度(短縮版)」を作成し、その有効性の評価をする。③月経前症候群がある母親の看護介入が必要かどうか見極めるために、カットオフポイントの設定を行い、簡便なアセスメントツールとして開発することである。 平成28年度は、研究2として約800名の月経前症候群簡易テストから得られたデータと、月経周期に伴う育児感情尺度(48項目)のデータをもとに比較検討し、臨床での活用と育児中の母親の負担軽減のために、既存の尺度を参考に質問項目数を減らし短縮版を作成しているところである。0歳児から5歳児を持つ母親で夜間業務に従事する母親100名、障害児の母親100名、慢性疾患児の母親100名の予定をしているが、所属施設を変更したので、障害児の母親100名のデータがなかなか集めにくい状況にある。 上記と並行して、研究4の月経前症候群と診断した20名の母親に3周期の基礎体温表の記入と、食事療法・運動療法・ストレスマネジメントの介入を行った。その後、対象者の月経周期に伴う育児感情の変化を、半構成面接を実施し母親がどのように認識しているか明らかにし、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
母親のフィジカルアセスメントを実施するために、骨密度計・体組成計・APGハートレーター(肉体的ストレスと精神的ストレスを診断)と、血清フェリチンの検査と非接触式体温計を使用して行く第1研究が遅れている。しかし、他の研究は、ほぼ予定通りである。 また、0歳児から5歳児を持つ母親で夜間業務に従事する母親100名、障害児の母親100名、慢性疾患児の母親100名の予定をしていたが、私が所属施設を変更した為に、障害児の母親100名のデータがなかなか集めにくい状況にあるためやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度と平成28年度のデータを国民に発信するために、ホームページを作成している。また、短縮版の質問項目を検討する際には、母子看護専門家と英語の翻訳家を含めた検討により内容妥当性を確保していく予定である。 平成29年度は、研究2として約800名の月経前症候群簡易テストから得られたデータと、月経周期に伴う育児感情尺度(48項目)のデータをもとに比較検討し、臨床での活用と育児中の母親の負担軽減のために、既存の尺度を参考に質問項目数を減らし短縮版を完成させていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究1の育児中の母親のフィジカルアセスメントと子どもに対する月経前症状の調査と、研究2の障害児の母親100名の研究が予定通りに実施できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度と平成28年度に予定通りに進行しなかった研究を、平成29年度に同時に実施していく予定である。
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Research Products
(1 results)