2019 Fiscal Year Annual Research Report
Establishing a support system for raising children of pregnant women diagnosed with fetal abnormalities
Project/Area Number |
15K11692
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
荒木 奈緒 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10464504)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胎児異常 / 妊婦 / 助産ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
一次調査では、NICUを併設している北海道内の総合周産期母子医療センター・地域周産期母子医療センターの産科病棟助産師・産科外来助産師・NICU助産師を研究対象とした。登録された研究対象者は11名に対して、「胎児異常を診断された妊婦が妊娠を継続し出産、育児へ向かうのに必要な助産支援」について面接調査を行った。 二次調査の研究対象者は遺伝看護学の研究者、遺伝看護学の実践者、助産学の研究者であり、ネットワークサンプリングにて8名が登録され、一次調査の結果をから抽出された大項目8項目、小項目60個について、ケアの必要性の視点から大項目、および小項目の追加修正を依頼した。結果、大項目は「胎児異常を診断された妊婦の支援を行うときの態度」「妊婦の対象理解」「夫や家族の対象理解」「妊婦をサポートする体制づくり」「妊婦への精神的支援」「妊婦への身体的支援」「出産準備」「育児準備」であった。 三次調査においては、二次調査によって抽出された大項目と小項目について、ケア実施の必要性と実際のケア実施状況を5段階リッカート尺度で回答する質問紙を作成した。全国の総合周産期センター40施設、地域周産期センター110施設に質問紙調査協力の依頼をし、産科病棟助産師・産科外来助産師・NICU助産師142名からの研究協力と質問紙用紙の回答を得た。その後、142名に対して三次調査と同じ質問紙用紙を四次調査として送付し、102名から回答を得た。 実施の必要性については全8項目おおむね実施が必要であると回答されたが、実際の実施状況については、実施の必要性の認識が低いケア項目は実施状況が低い結果となった。実施の必要性を感じながらも実施されていないケアの大項目は「夫や家族の対象理解」「妊婦をサポートする体制づくり」「育児準備」であった。
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