2016 Fiscal Year Research-status Report
自閉症児の対人的問題解決における高次認知処理過程の解明とトレーニング 開発
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15K11703
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
奥野 裕子 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 講師 (40586377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 知加 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 助教 (30581558)
岡本 真彦 大阪府立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40254445)
谷田 勇樹 大阪大学, 連合小児発達学研究科, 特任助教(常勤) (80800218)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 対人的問題解決 / 自閉症スペクトラム症 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
自閉症スペクトラム症児への対人的問題解決場面(Interperonal problem solving;IPS)場面作成に向けて,神戸市内A小学校、B児童館生徒、大阪府下C小学校の小学3~4年生104名を対象に、設定した感情が喚起する場面のシナリオを読んでもらい、その際に感じた感情について問う自記式アンケートによる事前調査を実施した。 事前調査の一例は、下記のようなものである。例えば;感情設定「嫌に思う」のシナリオでは、①ダイさんは、お友達(ともだち)のコウシロウさんと窓(まど)ふき係(がかり)になりました。②ダイさんは、ていねいに窓(まど)をふいていました。③でも、コウシロウさんは、ダイさんの後(あと)にずっとついてきて、ダイさんが窓(まど)をふくたびに「まだ、ここちゃんとふけてないで。ここ残(のこ)っているやん」としつこく言(い)ってきました。これを読んだ際の感情について、自記式で回答を求め、 85%以上で、設定した感情が喚起されたと回答した場面を、妥当性が得られた感情喚起場面とし、15種類中4種類(悲しい、嫌に思う:2種類)を、動画ビデオの場面として採用し、ビデオ作製を進めた。 作成に当たっては、児童期の子役5-6名を配役し、上記のシナリオを演じてもらい、 各シーン15-20秒程度、全4シーン(ネガティブ;悲しい、嫌に思う、それぞれ2種類)を本調査で使用する場面とした。 現在、Typical developmentの子どものリクルートを開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
事前調査をもとに、動画ビデオを作製する際、シナリオの作成、登場人物の練習、ビデオ編集などに時間を要したため
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で、動画ビデオが完成したので、今後、早急に、予備調査、さらには、本調査の対象のリクルートを進める
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Causes of Carryover |
現時点で、動画ビデオ作製が終了した段階であり、研究の本調査には至っておらず、進行が遅れているため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年、作成したビデオをもとに、参加者のリクルートを開始するため、随時、計上していた機材等に必要経費を使用していく。
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