2017 Fiscal Year Research-status Report
骨延長術を受けることを意思決定した子どもの看護援助
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15K11711
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60236750)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨延長術 / 意思決定 / 子ども / 看護援助 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度、データ収集の残り1例と、当初、データ収集を依頼していた施設の協力をもとに1例の計2例のデータ収集を行った。最終的に、全7例のデータ収集を終え、修正版GTAにより分析を進めている。7例の内訳は、男児2名、女児5名であった。そのうち、男児1例は、手術決定時に高校生になっており、手術の必要性を自ら認識し、骨延長術を自己決定していたことから、大きな葛藤もなく対極例として、比較検討している。意思決定に至る過程には、思春期の患児の思いのほかに、家族から見た子どもの客観的状況をもとに、意思決定までの過程が抽出されてきている。また、術後の骨延長およびリハビリテーションにおける困難な状況には、思春期の子どもの対処する力と子どもなりの目標が抽出されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
H29年度前半において、データ収集は終了したが、分析に時間を要している。思春期の子どもの自己決定の過程における表出された思いと、家族の客観的状況における視点も関連させ、子どもの意思決定とその後の取り組みに対する思いの概念化に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
質的研究者のスーパーバイズを得ながら、概念化を進め、論文作成を行う。
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Causes of Carryover |
分析に時間を要し、進行中である。延長申請にて分析を進め、論文を作成ののち、報告書を作成する。
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