2017 Fiscal Year Annual Research Report
Building of the menarche education a female mother does with Down's syndrome
Project/Area Number |
15K11725
|
Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
伊織 光恵 天使大学, 看護栄養学部, 助教 (40736287)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今野 美紀 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (00264531)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 初経教育 / 知的障害児 / 母親 / 女子 / ダウン症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
ダウン症候群のある女子が対象となる特別支援学校では性教育プログラムが明確化されておらず積極的な看護職の参加もみられていない。知的障害児は成長・発達、障害の程度に個人差が大きく、性教育は子どもの持つ理解度の程度や行動の特徴をふまえた上での個別の対応が必要である。これらを考えると性教育の受け手である知的障害児を良く理解し、コミュニケーションをとりながら適切な性教育の具体的内容を指導できるのは母親であると考える。現状において障害児の母親は性教育の必要性を認識しているが、性教育に必要な内容や方法を理解していない。母親は自ら性教育について学ぶ意欲はあるが学習できる機会がないため、母親の初経教育方法の習得は急務の課題である。 母親に初経教育の内容や方法を提供し支援することは、知的障害のある女子の性教育の充実につながり生活の質の向上に貢献しうるものと考える。母親が子どもに初経教育をすることは養育の一部であり重要であるが、知的障害のある女子の母親は養育に自信をなくしており、家庭での初経教育の内容及び方法の提示のみではなく母親が初経教育への自己効力感を高められるアプローチをすることが必要である。性教育の中でも思春期における初経教育は、看護職の中でも子どもの成長・発達・疾患についての知識があり、知的障害のある女子と母親をサポートできる小児看護に携わる者の重要な役割と考える。よって、母親が初経教育プログラムにおいて自己効力感が高められることを明らかにすることは知的障害のある女子の性教育を支援するための示唆になりうると考える。
|