2018 Fiscal Year Annual Research Report
Factors related to maintenance of life functions in the elderly
Project/Area Number |
15K11747
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
鈴木 圭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10341736)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者 / 生活機能 / 口腔機能 / オーラルフレイル |
Outline of Annual Research Achievements |
1.高齢期には一般に加齢による生理的な変化により生活機能が低下しやすい。地域在住高齢者を対象とした調査を分析し、以下の結果を得た。対象者の手段的自立、知的能動性、社会的役割間には有意な相関があり、年齢上昇と共にこれらの機能が低下する傾向にあった。機能維持に関連していた項目として、主観的健康感が良い、過去1年間に転倒経験がない、過去1年間の役割喪失がない、かかりつけの医師・看護師に自身の体調を良く相談できている、地域活動をしている、楽しみがあるといった特性が示された。 2.近年、フレイルの一つとしてオーラルフレイルが提言されている。要介護高齢者の口腔機能と生活リズムに関連する要因を日常生活因子及び主観的健康感を含めて分析し、以下の結果を得た。1)舌圧の関連要因として、BMI、認知機能、会話の頻度、ADLでは特に手段的ADL・コミュニケーションADLが関連性を示した。2)オーラルディアドコキネシスには、BMI、ADL、認知機能が関連していた。3)生活リズムには、PGCモラールスケール下位尺度「老いに対する態度」「孤独感・不満足感」、笑いの頻度、会話の頻度が関連しており、自己の老いの受容、現在の生活への満足感、笑いや会話の頻度が高い者に生活リズムが整っている傾向が示された。4)口腔ケアの実施は生活リズムを整える可能性が示唆された。口腔機能維持の観点から、要介護高齢者においては話をしてもらうことや、口腔ケアでは口腔機能訓練の視点をより重視していく必要性が示唆された。
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