2015 Fiscal Year Research-status Report
アジアの人工股関節患者の座式生活におけるQOLデータベースの構築
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15K11756
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 君支 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80315209)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧本 清子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80262559)
田渕 康子 佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 人工股関節 / アジア / QOL / EQ5D / WOMAC / OHS |
Outline of Annual Research Achievements |
目的1のTHA患者の多面的なQOL調査を術後7年の調査を継続し,平成28年2月までに途中で手術を受けた人130名を除いて605名の調査票を回収できた。これまでの解析により,術後7年の結果はEQ5D,WOMAC,OHS共に術前に比べ改善傾向が続いているが,術後5年と比べ大きな変化はないことが示された。座式の生活動作については困難と回答する人が多かった。また,術後10年目の調査は郵送調査を開始し,順次回収を行っている。 目的2の台湾での面接調査については,台北医学大学のLin教授と共同研究を進め,台北近郊に住むTHA術後患者への面接調査を実施した。台湾では食事やトイレ,寝室など西洋式のライフスタイルをとる人がほとんどであり,スクワットトイレや床に座った生活,床にマットを敷いて寝るなど座式の生活スタイルをとる人はいなかったため,困難と感じている人はいなかった。また,術後は痛みや歩行障害が改善し,生活状況が改善したと回答する人が多かった。台湾は東アジアに位置するが,日本のような座式のライフスタイルをとるTHA患者や困難を示す人が少ないことが明らかにされた。今後は韓国など他国での調査についても検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内の術後調査は計画通りに術後7年と10年の調査を継続開始できた。また,台湾との国際共同研究についても計画通りに面接調査を行い,成果を国際学会で発表予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
国内調査については予定通りに計画を推進し,順次調査票を回収していく。国際調査については,台湾で座式のライフスタイルで生活するのTHA患者がほとんどいないことが明らかになった結果を受けて,他のアジアの国での調査を検討予定である。
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Causes of Carryover |
今年度は台湾での調査を行ったが,昨年,事前に現地調査や打ち合わせを十分に行っていたため,研究協力者が調査を現地で聞き取り調査を行った。調査結果については,スカイプカンファレンスでデータを検討したため,調査旅費の使用がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
台湾での調査の結果を受けて,他の国での調査を検討するための調査旅費に使用予定である。
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