2017 Fiscal Year Research-status Report
軽症脳卒中患者への急性期から在宅までのシームレスな再発予防支援プログラム開発
Project/Area Number |
15K11759
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鳥谷 めぐみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (00305921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟生田 友子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (50150909)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 軽症脳卒中 / 再発予防 / プログラム開発 / シームレスケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、軽症脳卒中患者への急性期から在宅まで継続した再発予防支援プログラムを開発することである。 平成29年度は、再発予防支援プログラムの開発に着手した。脳卒中ケアのエキスパートから再発予防ケアに関する現状と課題に関する意見聴取を実施した。その結果、軽症脳卒中患者は入院期間が短く、患者が脳卒中の発症や再発をどのように捉えているのか十分な知見が蓄積されていないことが明らかになった。特に入院中の軽症脳卒中患者の疾患の受け止め、再発リスク認知、退院後の健康管理への理解などに関する質的研究が十分ではないと考えられた。また、再発リスクに関して入院時と退院後にどのような変化があるのかについても実態が把握できていない。 これらの課題を検討するため、発症後1週間以内の高齢軽症脳卒中患者を対象に発症と再発、健康管理に関するインタビュー調査を実施した。インタビューは、脳卒中発症や再発リスクの認識に関する半構成的インタビュー調査とした。インタビューの実施は発症後1週間以内の急性期治療入院中と退院後の初回外来時の2回とした。入院中と退院後にインタビューを実施することにより、療養の場が急性から在宅に移行した場合の病気の認識や健康管理の実態などの変化も明らかにすることに取り組んでいる。脳卒中の急性期治療を実施している2施設に調査協力を依頼した。インタビューの対象者は23名であった。現在、このデータの分析に取り組んでいる。インタビューデータの分析に当たっては、分担研究者とのメール会議だけでなく、対面による会議を実施し、分析の妥当性確保に努めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
効果的なプログラム開発にあたり、これまでの介入に関する研究および、患者体験に関する文献検討結果を確認し、エキスパートとの意見交換を実施した。その結果、再発予防プログラムにはケア提供者からの意見だけではなく、当事者の体験を組み込む必要があると考えられた。軽症脳卒中患者の体験を明らかにするために、発症後の1週間以内の急性期の軽症脳卒中患者を対象にインタビュー調査に取り組んだ。現在、その分析を行っており、プログラム開発と介入が遅れている。また、分担研究者の移動に伴い、研究のエフォートが十分確保できなかったことも進捗に影響した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度はインタビューデータの分析を行いながら、プログラム開発を進める。プログラムの実施に当たってはwebページを開設し、再発予防に関するコンテンツの提供を進める。その際には脳卒中リハビリテーション看護認定看護師などエキスパートの意見を確認し、コンテンツの妥当性や信頼性の確保に努める。
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Causes of Carryover |
(理由) プログラム開発に遅れがあり、webページの開設が遅れいていること、インタビュー調査の分析に取り組んでいること、分担研究者の移動により研究環境の確保に時間がかかったことから、webページ開設にかかる費用が次年度使用額として生じた。 (使用計画) 平成30年度は再発予防支援プログラムのコンテンツの開発およびwebページの開設、研究分担者との打ち合わせ旅費等に使用する計画である、
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