2020 Fiscal Year Research-status Report
軽症脳卒中患者への急性期から在宅までのシームレスな再発予防支援プログラム開発
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15K11759
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鳥谷 めぐみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (00305921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟生田 友子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (50150909)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 軽症脳卒中 / 再発予防 / プログラム開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中の急性期治療を実施している2施設で実施したインタビューの結果を日本看護科学学会誌に投稿し、受理された。高齢軽症脳卒中患者は再発リスクに関して、明確な危機感ではなく、漠然とした気がかりはあるが、再発予防に対して何を指標とするのか明確な認識がないことが明らかになった。さらに、再発に対する重大性や脆弱性の認識がなく、自分の脳卒中は回復していると捉えていることが示された。 また、脳卒中患者のリスク認知の評価に関する研究の動向について文献検討を実施した。PubMed、CINAHL、医学中央雑誌をStroke、cerebrovascular disease、risk perception、perceived riskをキーワードとして検索し、抽出された11の英語論について検討した。その結果、脳卒中に関するリスク認知の評価方法は全て単一質問で構成されていた。また、論文間で様々な名義尺度や順序尺度で評価され比較することはできなかった。これらの結果かから脳卒中に関するリスク認知は高低だけで評価するのではなく、多様な側面で評価すること、リスク認知の変化を追跡できる評価ツールが必要と考えられた。 そこで、リスク認知を評価するための、指標を検討した。その結果、再発への漠然とした気がかり、再発に対する具体的対処の認識、脳卒中の程度の受け止め、軽症である認識、健康管理への自信の5つの下位尺度からなる評価指標を考案した。すでにパイロットスタディを実施し、因子構造の確認を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ovid-19の蔓延により、病院での研究実施が困難となり、再発予防の支援プログラムの実施ができなかった。そのため、介入時の評価を効果的にするための準備にとどまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
再発予防プログラムの実施が遅れたために、介入の依頼や実施に関する旅費および物品費などが次年度繰越金となった。2021年度は介入を行うための,交通費および物品費、謝金等が発生する予定である。
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Causes of Carryover |
質的分析が遅れたために,再発予防プログラムの開発にかかる会議費などが次年度繰越金となった.2021年度は再発予防プログラムの開発を進め,介入を行うための,謝金等が発生する予定である.
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Research Products
(2 results)