2015 Fiscal Year Research-status Report
看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムがもたらす効果に関する研究
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15K11761
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
張 平平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90436345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 裕栄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50214466)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 老年看護 / 看護教育 / 地域看護 / 世代間交流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムがもたらす効果に関する研究」の目的は、看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムの実施と、相互に交流しあうことがもたらした効果の明確化により大学と地域をつなぐ健康長寿推進拠点の基盤づくりを図ることである。 本年度は、初年度のため、「看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラム」を用いた交流活動が4回実施された。交流活動は毎回2時間で、30名の地域高齢者と5名の看護学生が参加した。交流活動は「会話する」及び「共同作業する」というテーマで学生主導での企画運営が図られた。交流活動終了後のアンケート調査では、96名の地域高齢者のうち、「楽しかった」と回答した方々が90名(93.75%)であった。また自由記述内容から「看護学生との交流の良さ」「看護学生への理解」「交流活動の継続希望」が伺えた。一方、18名の看護学生への調査からは世代間交流活動の参加により、「地域高齢者への理解」「地域高齢者がもつ知恵への感知」「世代間交流の意義への認識」が示された。 来年度は、地域高齢者からの企画運営も加わり、10回の世代間交流活動が予定されている。看護学生と地域高齢者との相互交流による収穫及び交流していくプロセスでの状況変化により、地域包括ケアシステムづくりに向けた教育内容と教育方法を示す看護教材の開発に努める。また、看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムの精錬のみならず、プログラムの定着及び世代間交流活動を促進するための高齢者リーダー養成プログラムの考案を行っていく。さらに、世代間交流プログラムがもたらした効果の縦断的な検討を通して、①看護学生の交流から得た収穫及び学ぶ過程での特徴と課題、②地域高齢者の交流から得た収穫と継続的な交流活動の参加による健康面での変化及び社会活動への参加意欲の変化も明確にしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画のとおり進められている。
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Strategy for Future Research Activity |
地域の活性化に向けて、行政からの支えを得ながら高齢者リーダー養成に関するプログラムの開発を行う。
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Causes of Carryover |
書籍の購入をしなかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究方法や世代間交流に関する書籍を購入する。
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Research Products
(7 results)