2016 Fiscal Year Research-status Report
看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムがもたらす効果に関する研究
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15K11761
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
張 平平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (90436345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 裕栄 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50214466)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 世代間交流 / 地域高齢者 / 看護学生 / プログラム / 効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムがもたらす効果に関する研究」の目的は、看護学生と地域高齢者との世代間交流プログラムがもたらす効果の明確化により大学と地域をつなぐ健康長寿推進拠点の基盤づくりを図ることである。 本年度は、看護学生と地域高齢者との世代間交流活動を10回実施した。交流活動に参加した地域高齢者の延べ人数は266名、看護学生は26名であった。前年度は交流活動の企画と運営については全て看護学生が実施したが、本年度は地域高齢者が主体的・積極的に5回の交流活動の企画と運営を円滑に行った。交流活動の実施により、世代間交流プログラムの精錬のみならず、プログラムの定着及び世代間交流を促進するための高齢者リーダー養成の必要性と重要性も伺えた。また、交流活動に参加した地域高齢者への活動能力に関するアンケート調査を行ったところ、高次生活機能に関するJST版活動能力指標評価結果の合計値が全国標準値より上回ったことから交流活動に参加している地域高齢者の方々は、「手段的自立」「知的能動性」「社会的役割」での優れた能力を有していることが示された。今後、元気高齢者の健康増進はもとより、地域の活性化ないし地域包括ケアシステムづくりに向けて、高度な活動能力をもつ地域高齢者のリーダーシップ発揮に関する支援も期待される。 なお、本研究では、毎回の交流活動が終了した後、地域高齢者と看護学生へのアンケート調査を実施している。両方の結果から世代間交流活動への参加に対する満足度の高いことと継続交流への期待を持つことが示され、世代間交流プログラムの意義が読み取れた。 来年度は、三年間の実績をもとに世代間交流プログラムがもたらした効果を縦断的に検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通り進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
行政との連携協働により、高齢者リーダー養成プログラムを展開していく。
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Causes of Carryover |
研究分担者の国際学会参加費と旅費が使われていなかったため (研究分担者の親族が入院したため、国際学会への参加と研究成果の発表を急遽キャンセルした)
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度の研究成果を国際学会での発表を行う際の旅費等に活かす。
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Research Products
(4 results)