2016 Fiscal Year Research-status Report
特別養護老人ホームにおける感染リスクマネジメント教育プログラムの開発
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15K11769
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
松田 千登勢 摂南大学, 看護学部, 教授 (70285328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 恭子 大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (10582299) [Withdrawn]
佐藤 淑子 大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (40249090)
長畑 多代 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (60285327) [Withdrawn]
金原 京子 摂南大学, 看護学部, 講師 (20454738)
山地 佳代 大阪府立大学, 看護学研究科, 助教 (80285345)
小川 宣子 摂南大学, 看護学部, 講師 (60737469)
田中 真佐恵 摂南大学, 看護学部, 助教 (40608543)
吉井 輝子 摂南大学, 看護学部, 助教 (10749633)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 特別養護老人ホーム / 感染管理 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
特別養護老人ホームの看護職を対象に感染管理に対する講習会と課題に対する取り組み、グループワークによって、施設の感染管理を改善していくプログラムを3回開催した。 講習会は9月10日(土)に37名の参加者を得て、3名の講師で実施した。プログラムの内容は佐藤氏による「感染対策の基本:スダンダードプリコーション」、感染管理認定看護師の森下幸子による「高齢者療養病棟における感染の問題と感染管理」、松田による「特別養護老人ホームにおける看護師が実践する感染症リスクマネジメント指標の開発」であった。その結果、ほとんどの人が講演の内容はわかりやすく、場所や時間の設定もよいという評価であった。自由意見として、自施設の感染管理を振り返る機会となったり、講義の中であった工夫を取り入れたいなどがあった。 講習会に参加した人を対象にその後の教育プログラムの参加を募った結果、5施設が参加協力に応じた。3回実施したプログラムは、1回目(2016年10月29日)は、①自施設の感染管理の状況の共有を図る、②それをそれぞれの施設に持ち帰ってもらい、課題を見出してもらうことを目的で、ディスカッション形式で実施した。参加者は自施設の状況を語る中で、課題を見出し、対応のアドバイスもらうなど方向性を見出していた。2回目(2016年11月26日)は見出した課題を発表し、課題への対策の糸口を見出すグループワークを実施した。その際、施設の状況をカメラで撮影してもらったものを用いてディスカッションを行った。その際に、自分たちでは気付かない問題について取り上げることができた。3回目(2017年2月18日)は参加者の要望により、取り組みの途中経過の報告および対応に対するディスカッションを実施した。1・2回目には感染の専門家が不在だったため、質問をまとめ、専門家に回答してもらったものを送付した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は近畿圏内の特別養護老人ホームの看護職を対象に考案した感染リスクマネジメント教育プログラムを実施、評価することを計画にあげていた。計画通り、近畿県内の特別養護老人ホーム500施設に案内を送付し、教育プログラムを4回開催することができた。1回目の講習会に37名の参加を得ることができた。2回以降の参加者も5名程度を予定したとおりに得ることができ、参加者同士の交流も深まり、自分たちで課題を見つけ、対策を考えることにつながるなど順調に教育プログラムを実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
<平成29年度:特別養護老人ホームにおける感染リスクマネジメント教育プログラムの実施と評価> 引き続き、5月27日に第5回目を実施し、各施設の感染管理の課題への対応の結果とその評価を行うグループディスカッションと教育プログラム全体に対するアンケートをじっしする。いままでの研究協力者が記入してくれた用紙、録音したグループディスカッションの内容から課題および取り組み、意見等を抽出し、質的に分析を行う。そして、その内容を12月に開催される日本看護科学学会で発表予定である。
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Causes of Carryover |
計画では本年に海外の学会で発表予定であったが、該当する学会ではなく平成29年度に実施されるThe 21st IAGG Word Congress of Gerontology and Geriatricsに参加することに変更したためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越金で平成29年度に実施されるThe 21st IAGG Word Congress of Gerontology and Geriatricsに参加する
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