2018 Fiscal Year Research-status Report
中高齢者の高次脳機能に関連する要因と認知機能低下予防に関する縦断的研究
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15K11771
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
服部 園美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (00438285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水主 千鶴子 修文大学, 看護学部, 教授 (30331804)
宮井 信行 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (40295811)
丸岡 朋子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (40614409)
上松 右二 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (90223502)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中高年者 / 認知機能 / 動脈硬化 / 神経心理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,地域住民の大規模集団を対象とした縦断的疫学調査により中高齢者の健康問題,特に認知機能や動脈硬化の程度に焦点を当て,その実態と知的活動との関連を明らかにし,予防を主体にした心身の健康問題の支援に関する戦略の構築を目的としている。中高年者の認知機能は加齢とともにどのような側面が衰退,低下していくのか明確になっていない。また,社会・心理的,医学的背景が認知機能低下に及ぼす影響について,老年看護学分野での研究は行われていない。 そこで、老化がもたらす動脈硬化と認知機能低下を正確に評価するために、平成24年~平成27年度に実施した和歌山県の3市町村の集団検診(動脈硬化検診)のデータをベースラインとして,同一人物の追跡調査を実施する。調査内容は,基本属性および神経心理学的検査として,MMSE,論理記憶検査,注意機能検査,言語流暢性検査である。動脈硬化検査として,頸部エコー,PWV(脈波伝播速度),ABI(足関節/上腕血圧比),AI(動脈硬化指数),運動負荷後血圧,血液検査を実施する。また、老年科うつスケール(GDS-15),レジリエンス(回復力),知的活動状況などのアンケートを実施する。調査で得られたデータを属性と各検査(神経心理学検査・動脈硬化検査・知的アンケートなど)と比較する。また、頸部エコー,PWV,ABI,AI,運動負荷後血圧,血液検査において数値の高低で2群に分け,測定された神経心理学的検査(認知機能・注意・言語・記憶)で群間比較する。 その結果,神経心理学的機能が加齢に伴い,どのように変化するのか,知的活動の状況が中高齢者の認知機能の低下の防止にどのように寄与しているのかを検討する。また,動脈硬化の程度が中高齢者の認知機能の低下の防止にどのように寄与しているのかも検討し,老年看護学の観点から中高齢者に早期から発進できる支援を構築する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2018年は、1市町村において動脈健診を実施し、750人が参加した。そのうち約300人の追跡調査が実施できている。調査内容は,基本属性および神経心理学的検査として,MMSE,論理記憶検査,注意機能検査,言語流暢性検査である。動脈硬化検査として,PWV(脈波伝播速度),ABI(足関節/上腕血圧比),AI(動脈硬化指数),血液検査である。また、老年科うつスケール(GDS-15),レジリエンス(回復力),知的活動状況などのアンケートも実施した。 2015年~2018年の調査にて地域住民の神経心理学、医学データおよび知的活動データを蓄積することができたが、縦断的に分析するためのデータ整理やデータの解析が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
神経心理学的検査(MMSE,論理記憶検査,注意機能検査,言語流暢性検査)および動脈硬化検査(PWV,ABI,AI,血液検査)、知的活動状況アンケート(老年科うつスケール,レジリエンス)などの蓄積したデータを縦断的に整理し、2011年~2012年のデータと比較、解析を行う。 その結果を中高年者に対する認知機能低下防止に関する要因を明らかにすることで、地域住民への支援につなげたい。また、解析した内容を学会発表や論文投稿につなげる。
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Causes of Carryover |
蓄積した調査データの整理ができていないため、縦断的に解析することができていない。そのため、学会発表や論文投稿に至っていないことから費用が次年度にずれ込んだ。 今後の使用計画としては、縦断解析できるように調査データの整理などに関する費用、研究者及び共同研究者の学会発表費用や旅費、論文や英文構成の費用などに当てる。
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Research Products
(1 results)