2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K11775
|
Research Institution | Bunri University of Hospitality |
Principal Investigator |
大宮 裕子 西武文理大学, 看護学部, 准教授 (90604611)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | うつ伏せ姿勢 / 介護予防 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでのうつ伏せ姿勢の効果に関する成果を海外(北京)の学会で発信し、学会での交流を通して統合医療といった視点でのうつ伏せ姿勢の示唆を得ることができた。また、現時点で得られている成果について、書籍の共同執筆に携わり発信できた。 研究の実施では、これまで実施してきた対象者への継続とともに、新たな研究参加者を募るための活動をしてきた。小規模多機能施設とデイケア、デイサービスで承諾が得られ、利用者から研究参加の同意を得ることができたが、施設のスケジュールと合わなかったり参加のタイミングが合わなかったりということが重なり、実施の継続には至らなかった。 施設では、利用者個々に定着した一日の流れが既にできており、それを楽しみに通っている利用者も多いため、対象者の一日の流れを研究参加のために変更し、継続的に実施するのは困難であった。そこで、施設での募集も継続しつつ、できるだけ自由意思で高齢者に参加していただけるようシルバー人材センターに登録している高齢者を対象に参加を募ることとした。大学の倫理審査を受け承認を得た後、シルバー人材センターの職員と打ち合わせを重ねながら請負契約書を作成し契約を締結した。現在までで20名の募集があり、シルバー人材センターの一室を借りながら定期的な実施と測定が行える準備を整えている。4月からうつ伏せ姿勢の実施を継続的に開始し、5月から半年間データを収集していく予定ですでに着手している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
軽度の要介護者だけでは継続的な実施が困難な状況であるため、介護予防の視点から在宅で自立して生活している高齢者も対象にデータを収集していくこととした。現在、順調に研究参加者の応募があり、来年度も同様に実施可能な状況であると判断したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
軽度の要介護高齢者だけでなく自立して生活している高齢者も対象に入れて介護予防のためのうつ伏せ姿勢の研究を進めていく。研究結果をもとに学会や研修に参加し、発信していく。
|
Causes of Carryover |
継続して実施できる研究対象がなかなか決まらなかったために、実施にかかる費用が使用できず生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
継続して実施できるようシルバー人材センターと契約し、研究参加者を募集して20名応募があったので、主にその人件費に使用する。さらに、そこで得たデータをまとめて学会研究する際に生ずる費用に使用する。
|