2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K11784
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Research Institution | 福井医療大学 |
Principal Investigator |
成瀬 早苗 福井医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60620614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 真由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20293350)
関 睦美 福井医療短期大学, 医歯学系, 講師 (60707876)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 質問紙調査票 / 尺度開発 / 信頼性・妥当性 / 要支援者 / 一人暮らし / 生活意欲 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】要支援高齢者が一人暮らしを継続するための意欲の要因を明らかにし、一人暮らしの継続意欲を測定する尺度を開発する こと 【研究実施計画】 平成28年度調査票を完成させ、研究計画を明確にし、依頼文書、封筒、郵送手続き、倫理審査の準備を行い、金沢大学医学倫理審査委員会より承認された。(審査番号699-1)本調査は、47都道府県を対象とし、地域包括支援センターのリストから無作為抽出し、最終的に1036施設に依頼を郵送した。53施設の研究参加の同意があり、同意が得られた施設に質問調査票(340調査票)を郵送した。平成29年度は、送付した調査票の回答を集計し、統計処理した。一人暮らし要支援高齢者に77項目5段階のリッカート法にて自己記入式無記名質問紙調査を行った。218名を分析対象とし、最尤法プロマックス回転にて因子分析を行った結果、4因子14項目の因子解が抽出され、<人生を楽しめる力><精神的適応力><生活の活力><一人暮らしを受け入れ味わう力>と命名した。信頼性・妥当性を確認した結果、尺度全体のクロンバックα係数.850、再検査信頼係数.762、基準関連妥当性.726、モデル適合度は、GFI=.901,AGFI=.853であった。本尺度は,統計学的に信頼性・妥当性は許容範囲である尺度であると示唆された。本研究の成果は、12月16日第37回日本看護科学学会学術集会(於 宮城県 仙台国際センター)にて、「要支援高齢者の一人暮らし継続意欲測定尺度の開発」を口演発表した。成果の論文は、現在「要支援高齢者の一人暮らし生活意欲測定尺度の開発」を日本看護科学学会誌に投稿し、査読中である。「家族形態からみた在宅高齢者の生活の「生きがい」の特徴-統計的手法とテキストマイニングを用いて-(仮)」の論文は執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
質問紙調査の配布を依頼する調査対象施設の研究協力の同意を得ることが困難で、追加の調査依頼を行うことにより倫理審査委員会の追加審査などに時間を要した。それに伴い、集計、分析の予定が遅れた。また、成果発表の論文が採択に至らないため、研究の終了ができず、進捗は遅れており、1年研究の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、研究成果の分析を追加し、「要支援高齢者の一人暮らし生活意欲測定尺度の開発」、「家族形態からみた在宅高齢者の生活の「生きがい」の特徴-統計的手法とテキストマイニングを用いて-(仮)」の2本の論文で報告する。成果は、協力施設に成果報告書を提出する予定である。
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Causes of Carryover |
研究協力施設の同意が集まらないため、データ収集に時間を要した。そのため、データの集計・分析の予定が遅れた。分析および研究成果の発表の論文の作成が次年度となった。次年度は、分析方法を追加した検討、研究成果の論文の作成、論文掲載に必要な費用、報告書の作成および郵送費等に助成金を使用する計画である。
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Research Products
(1 results)