2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Life Motivation Scale in Cases of Older Adults Living Alone
Project/Area Number |
15K11784
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Research Institution | 福井医療大学 |
Principal Investigator |
成瀬 早苗 福井医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60620614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 真由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20293350)
関 睦美 福井医療短期大学, 医歯学系, 講師 (60707876)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 生活意欲 / 高齢者 / 一人暮らし / 要支援 / 尺度 / 楽しみ / 張り合い / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、第一段階:地域高齢者の楽しみと張り合いの関連要因を検討し、一人暮らしと家族同居の相違を明らかにすることを目的に61名の地域高齢者を対象に自己記入式質問紙調査を実施した。55部を分析対象とし、量的データは統計的分析、質的データはテキストマイニング(TM)を用いて分析した。結果、一人暮らし群は家族同居群と比較して楽しみと張り合いは、共に一人暮らし群が有意に低かった。影響要因を検討すると、楽しみでは、一人暮らし群は食事(内容)、家族同居群は、趣味の外出頻度、睡眠、筋骨格系疾患が抽出された。張り合いでは、一人暮らし群では抽出されず、家族同居群では睡眠、運動が抽出された。一人暮らし群と家族同居群の楽しみと張り合いの比較から、一人暮らし群は楽しみと張り合いが低く、特に張り合いは低いだけでなく、張り合いがないことでネガティブな思いを持っていることが明らかになり、支援の必要性が示唆された。 第二段階は、上記研究を基に要支援高齢者の一人暮らし生活意欲測定尺度を開発し、信頼性・妥当性を検討した。方法は、意欲概念や高齢者支援の専門職の意見等を基に尺度原案を作成し、一人暮らし要支援高齢者に77項目5段階のリッカート法にて自己記入式無記名質問紙調査を行った。218名を分析対象とした結果、最尤法プロマックス回転にて因子分析にて4因子14項目の因子解が抽出された。尺度全体のクロンバックα係数.850、再検査信頼係数.762、基準関連妥当性.726、モデル適合度は、GFI=.901、AGFI=.853であった。本尺度は、統計学的に信頼性・妥当性は許容範囲である尺度であると示唆され、要支援高齢者本人や支援者が簡便に使用でき生活意欲の程度を知る指標として活用できる。
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Research Products
(2 results)