2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research on nursing care for aggression in psychiatric settings
Project/Area Number |
15K11790
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
下里 誠二 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (10467194)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 理沙 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (10612319) [Withdrawn]
木下 愛未 信州大学, 学術研究院保健学系, 助手 (50783239)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 精神科看護 / 攻撃行動 / 包括的暴力防止プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、包括的暴力防止プログラム(Comprehensive Violence Prevention and Protection Program:CVPPP)の活用方法について検討することを目的とした。CVPPPを自所属施設以外の施設でも指導が行えるインストラクターのうち特に実技のみではなく研修指導の主担当として講義も行っている10名に対して質問紙により回答を求めた。内容は「CVPPPを行う中で、主目的(暴力への対応)以外で活用していること」「講義で伝達する際に利用していること、また特に伝えることを強調していること」とした。 結果9名から回答が得られた。CVPPPの活用方法としては1)ディ・エスカレーション技術の利用として「新人研修あるいは現任教育研修で当事者とのかかわり方という視点から利用する(倫理面、コミュニケーションスキル)」、2)ブレイクアウエイの利用として、「介助中に手を握られてしまったりした際に上手に離れることなど(介助場面での応用)」3)チームテクニクスの利用として「車いすへの移乗などでサポートする際にエスコートのテクニックを利用する(介助場面での応用)」4)リスクアセスメントについては「BVCの継続評価が、病状の出現の評価にもつながり、自己対処の習得や、薬物調整などにも役に立っている(セルフモニタリングでの活用)」があげられた。研修時に強調している内容は当事者中心という理念であり「日常的に威圧的にならないよう気を付ける道徳的側面が強調できる」「当事者を否定的に捉えなくなることが強調できる」など日常のケアの在り方につながるというものがあった。 CVPPPの指導者の立場としてCVPPPを活用する方法は単に「暴力に対応する」ということだけではなく、コミュニケーションや倫理的側面、また直接的な介助の技術として伝えることでより効果が伝わりやすいと思われた。
|
-
-
[Journal Article] 共通評価項目の信頼性と妥当性に関する研究 第3版への改訂と評定者間一致度の検証2017
Author(s)
壁屋 康洋, 砥上 恭子, 高橋 昇, 平林 直次, 村杉 謙次, 永田 貴子, 下里 誠二, 小片 圭子, 松原 弘泰, 天野 昌太郎, 大賀 礼子, 荒井 宏文, 福田 理尋, 前上里 泰史, 大原 薫, 高野 真弘
-
Journal Title
司法精神医学
Volume: 12
Pages: 19-27
Peer Reviewed
-