2015 Fiscal Year Research-status Report
精神障害当事者のためのソーシャルサポート質問紙の段階的開発
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15K11799
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
岩瀬 信夫 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (40232673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 貴子 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (80405539)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ソーシャルサポート / 質問紙開発 / 看護学生 / 看護師 / 精神障害当事者 / ストレス緩衝モデル / DSSI-J / House |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度においては、代表者の開発したDSSI-Jから抽出した因子、「情緒的支援」,「手段的支援」,「認識評価的支援」についてインタビューガイドの質問内容について検討した。 また、調査対象者の状況についての枠組みについても検討を行った。学生の場合は1年次生~4年次生においてストレスフルイベントの差があるが、実習を含め学業を進めること、学業の場での対人関係(指導者であり評価者である教師との関係、先輩、同僚、後輩に該当する上級生、同級生、下級生との関係)、私生活での友人関係、生活基盤(経済、通学等)、看護師においても職場での対人関係(指導者であり評価者である上司との関係、先輩、同僚、後輩との関係、他の職種の職員)、私生活での対人関係、生活基盤(経済、通勤等)それぞれの立場の共通の枠組みについて検討した。 また、当初、フォーカスグループを用いて効率的にソーシャルサポートのグループインタビューを行おうと計画したが、ストレスフルな出来事に対処する個別のリソースが異なるため、グループ内での会話の中で相互の調査対象者のプライバシーの保護の観点から危惧があり、個別のインタビューを行うよう、計画を変更することとした。 これらをもとにインタビューガイドの素案を作り、倫理審査用の研究計画書の作成までを行ったが、時期が1月にかかり、研究代表者の転勤等を考慮し倫理審査での審査を平成28年度に回すこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理的配慮に重点を置きフォーカスグループによる聞き取り調査から個別面接による質的記述的研究に計画の変更を行った。また、インタビューガイドの作成が1月までかかり、当初計画より遅延した。 研究代表者の異動に伴い、研究倫理審査を受ける機関を平成28年度に着任する機関に変更することとした。そのため、研究の遂行の時期が半年遅れることとなったが、倫理審査用の研究計画書はおおむね完成しており、着任した機関の倫理審査様式に適合させる作業を行うのみである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度においては質的記述的研究による看護大学生、看護師のソーシャルサポートの構成要素を10月までに実施し、12月から1月にかけ質問紙調査を実施する。 また、地域で活動している精神障害当事者の質的記述的研究によるソーシャルサポートの構成を11月~1月に実施し看護学生、看護師とのソーシャルサポートの構成を比較検討する。 精神障害当事者に対する質問紙調査の研究計画の倫理審査を2~3月に受け、平成29年度前半に調査を実施する準備を行う。
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Causes of Carryover |
平成27年度において当初計画においては質問紙調査まで実施する予定であったが、質的記述的研究の準備に変更し、質問紙調査の実施が遅延した。 遅延分については平成28年度において実施する予定であるので、テープ起こしの委託料金、質問紙の配布回収費用は平成28年度回しとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
聞き取り調査、看護学生、看護師に対する質問紙開発、質問紙調査を平成28年度において実施し、精神障害当事者を対象とした聞き取り調査から、質問紙調査の準備までを平成28年度において実施する。テープ起こしの委託料金、質問紙の配布回収費用の一部として200,387円を充当する予定である。
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