• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2016 Fiscal Year Research-status Report

精神障害当事者のためのソーシャルサポート質問紙の段階的開発

Research Project

Project/Area Number 15K11799
Research InstitutionThe Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing

Principal Investigator

岩瀬 信夫  日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40232673)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩瀬 貴子  活水女子大学, 看護学部, 教授 (80405539)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsソーシャルサポート / ソーシャルサポートネットワーク / 質問紙開発
Outline of Annual Research Achievements

質問紙によるソーシャルサポートネットワークの規模を測定するにあたり、従来の質問紙による電話の頻度等の質問項目をSNSに置き換える内容の検討を今年度は行った。これはソーシャルサポートネットワークの中に、バーチャルコミュニティであるSNSの在りが20世紀社会とは異なり、最近の一般社会において市民権を得てきたためである。
現代社会におけるSNSの一つは実体を持った知友とのコミュニケーションツールとしてのものである。現在では家族内の意思伝達の手段としてLINE等を用いたコミュニケーション手段として存在しており、対面した会話よりも、SNSを用いたコミュニケションの方が頻度、時間数も多いことがしばしば見られた。また、電話機による会話は減少し、携帯電話(スマートフォンを含む)を用いた会話が増え、遠隔でのコミュニケーション手段が変化している。また、手紙という紙媒体を用いた伝達は減少し、SNS等のメールを用いたコミュニケションに変化している。もう一つの存在はバーチャルコミュニティーにおける知友の存在であり、特定のSNSの中で、知り合い、OFF会等に参加しなければ、実体を持たない知友として存在する。
以上のSNSの存在を前提にソーシャルサポートネットワークの規模の質問項目を作成し次に、ノーバックのNSSQを参考にしながら、ソーシャルサポートを受ける対象者をNSSQでは一人一人思い浮かべて回答しているが、多くの人々がソーシャルサポートを得ることについて、その内容ごとに対象者をソーシャルサポートネットワークから選択している実態を踏まえ、階層化した質問紙を検討する段階に至った。
現在、質問紙の妥当性について検討しているところである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

一つは定年に伴い職場を変えたことである。500㎞以上離れた場所に異動したため、教育研究環境の変化がああり、職場環境に適するために労力を割かれたことがある。また、居住環境も変わり、単身赴任の状態になり、慢性的な不眠を抱えることとなった。どのため、メンタルな面で集中力の低下をきたした。
この点については雇用者と調整し、次年度以降、勤務形態を非常勤に変え、疲労が重ならない勤務をすることと、単身赴任先から勤務するのでなく、本宅からの移動も含め、考慮してもらう勤務体制に変えて頂いた。
一方で、情報収集は続けてきており、当事者や当事者の家族との活動を通じて、ソーシャルサポートが生活の中でどのように作用しているのか、把握し、深めることができている。現在は感情調節困難な方を家族メンバーにかかえる方々と定期的に活動し支援のありかたをともに学んでいるところである。

Strategy for Future Research Activity

2017年度は質問紙を完成させ、研究倫理審査を受け、質問紙調査を実施するところまでを目標とする。
第1期(4月~8月)は質問紙の表面妥当性の検討を看護大学生、看護師、当事者家族に確認してもらい、修正箇所を修正する。
第2期(9月~11月)は日本赤十字広島看護大学研究倫理審査委員会の審査を受ける。
この間に、メーリングリストの確認を行う。
第3期(12月~2月)は質問紙の郵送と学生アルバイトによる入力作業を行う。

Causes of Carryover

質問紙調査を年度内に実施することを予定していたが、研究代表者の異動に伴い、研究が遅延した。しかし、情報収集を重ね、質問紙の作成の準備は進んでおり、次年度に研究計画を代表者が所属する日本赤十字広島看護大学研究倫理審査委員会の倫理審査を受け、質問紙の配布。回収までを行う予定である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

物品購入は現時点では考えていない。旅費については4月から9月にかけて表面妥当性の検討のうち、当事者および当事者家族との打ち合わせ費用100000.学会等の情報収集200000.計300000程度を考えている。19月から11月に研究倫理審査を通し、12月から2月にかけ、郵送および入力作業を行う。印刷費としてA3中折4ページ2000部で200000.封筒等の印刷費250000.郵送費300000.と調査用紙と搬送費用で750000必要となる。入力をアルバイトにて行うか印刷業者で入力作業を行うところを選別するかは別として150000程度の委託費が必要である。その他、解析を共分散構造分析にて行うため、ソフトウエアの追加購入も検討し次年度給付と今年度残額を合わせて使用したいと考えている。

URL: 

Published: 2018-01-16  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi