2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Social-support Questionnaire for Family with Psychosis clients
Project/Area Number |
15K11799
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
岩瀬 信夫 名古屋学芸大学, 看護学部, 教授 (40232673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 貴子 活水女子大学, 看護学部, 教授 (80405539)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ソ-シャルサポート / 質問紙 / 精神障害者 / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
Duke Social Support Inventory日本語版の精神障害者の家族版を開発し、質問紙調査を実施した。調査用紙は属性に関する質問9項目、ソーシャルサポートの範囲と頻度に関する質問10項目、ソーシャルサポートの程度と満足に関する主観的感情に関する「大いにある」から「全くない」までの5段階リッカートスケールのもの24項目から構成されている。家族用に開発し、DSSI-Jより改編した部分は属性に関する質問9項目、ソーシャルサポートの範囲と頻度に関する質問10項目である。 調査結果は、任意抽出法にて精神障害者家族連合会の地域組織の一つを通じ300部を配布し、郵送法にて131部を回収した(回収率43.7%)。回答者の属性は男性34名、女性95名、平均年齢は70.9歳、中央値、最頻値ともに71歳、最高齢は93歳、最年少は35歳であった。当事者の診断名は統合失調症96名、気分障害11名、発達障害2名、未記入および分類不能15名であり、そのうち複合診断を持つもの13名であった。精神障害が明らかになってからの期間は19.4年経過しており、病気のことも含め相談できる身内は2人、友人の数は2.8人であった。医療関係者以外で相談できる相手は調査方法のバイアスがかかっているが、圧倒的に家族会関係者が占めていた。 同居者数の平均は2.76名で、最頻値は3名、1時間以内に暮らす両親は0.3人、兄弟姉妹の数は1.2人、自分の子は1.1人、身内は1.5人であった。1週間で人と話した回数は2.3回、電話で個人的な話をした回数は2回、SNSは1回、社会活動への参加は1.5回、職場等での会話0.8回であった。 主観的には全般的にソーシャルサポートの程度と満足に関して「わりに満足」しており、家族や友人に子供の世話を「あまり頼まず」、特別な援助は「あまり必要としない」特徴があった。
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