2018 Fiscal Year Annual Research Report
Nursing intervention and its effect on improvement and strengthening of family function for convalescent cerebrovascular disorder patients and their spouses
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15K11808
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
梶谷 みゆき 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00280131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 健司 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (10462037)
加藤 真紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (70331816)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 脳血管障害 / 家族看護 / 介入評価 / FAD / SCAT |
Outline of Annual Research Achievements |
回復期脳血管障害患者と配偶者を対象に、療養生活における両者の「感情の安定化」と「目標の共有化」を図る看護師による計3回の面談を実施する看護介入プログラムを構築した。本研究においては、本看護介入プログラムの展開事例を蓄積し、FAD(Family assessment Device)による介入前後比較とSCAT(Steps for Coding and Theorization)による質的評価と良好な変化をもたらす面談スキルを抽出することである。 回復期リハビリテーションを受療中の脳血管障害患者と配偶者7事例に展開した。患者は男性5名女性2名,平均年齢66.14歳。脳出血3名,脳梗塞4名,介入開始時のFIM(Functional Independence Measure)の平均値は64.71/126点。配偶者の平均年齢は63.29歳。夫婦のみが2家族,夫婦以外の同居があるのは5家族,初回面談は発症から平均91日目であった。 FADによる評価では、「情緒的反応性」「意思疎通」「役割」などの家族機能低下を認めた事例において、介入後FAD7つの下位概念における家族機能の一部改善あるいは家族機能の全体的なバランスの改善を認める事例があった。事例が7事例のため、患者の年齢や障害の程度による結果の特性分析に限界があり、家族機能改善の様相は事例の個別分析を行った。SCATによる面談場面の質的分析においては、患者と配偶者の認知や感情に良好な変化をもたらした面談スキルとして、4領域23のスキルを抽出した。 患者と配偶者が主体的に療養生活を確立するためには,両者の円滑なコミュニケーションや現状の客観視が必要であるが、看護師が面談スキルを用いて意図的に介在することでそれらを円滑化できる可能性が示唆された。
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Research Products
(3 results)