特別養護老人ホーム入所初期における家族支援プログラムの開発

2017 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 15K11810
• Research Institution: The University of Shimane
• Principal Investigator: 岡安 誠子 島根県立大学, 看護学部, 准教授 (30346712)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 寺尾 洋介 東京医療保健大学, 医療保健学部, 助手 (60707917) [Withdrawn]
• Project Period (FY): 2015-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: 特別養護老人ホーム / 家族支援 / 教育ツール / プログラム

Outline of Annual Research Achievements

成28年度までに，特別養護老人ホームの家族を対象とした家族支援プログラムを作成した．この特別養護老人ホームの家族支援プログラムの有用性と実行可能性を複数施設で検証するためには，介入できる人材育成も必要となっていた．そのため，平成29年度は特別養護老人ホームの看護職を対象とした家族支援教育プログラムを開発することを目指していた．この看護職を対象とした家族支援教育プログラムの構成・内容は，ほぼ出来つつある．しかし，家族を対象とした家族支援プログラムと，家族支援教育プログラムで用いる教育ツール（媒体）を作成するためには，更にツールの形式や利便性を整える作業が必要である．家族支援のために作成する教育ツールは，同時に看護職の家族支援教育プログラムでも用いることを前提として作成している．家族と支援側となる看護職双方の支援となるものを作成することを目指していることから，内容のみならず実際の現場での利便性や力量の差などに向けた検討も必要となっており，さまざまな媒体の利点等を整理し，教育ツール（媒体）の形式等の在り方についても検討が必要となっている．

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

特別養護老人ホーム家族支援プログラムは，教育対象が「施設看護師」および「入居者家族」の二重構造となっており，やや複雑化している．また，内容のみならず実際の現場での利便性や力量の差などに向けたスタッフ側の支援の検討も必要となっており，さまざまな媒体の利点等を整理し，教育ツール（媒体）の在り方についても検討を行っている状況がある．

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は，最終調査に用いる教育ツール（媒体）を完成する．また，これを用いた最終調査に向け，可能な限り研究を推進していくことを目指す．

Causes of Carryover

研究計画の変更，研究遂行の遅れが，資金的な執行計画とのずれを招いている主要な原因となっている．今年度，開発を予定しているプログラムの教育ツール作成と調査準備に必要な経費としての使用を計画している．