2018 Fiscal Year Research-status Report
自尊心回復グループ認知行動看護療法の医療経済学的評価
Project/Area Number |
15K11811
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
國方 弘子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60336906)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 裕子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (50321253)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 精神障害者 / 自尊心 / 認知行動療法 / 医療経済学的評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、精神障害者が地域生活を維持・促進できることをねらいに、研究責任者が開発した「自尊心回復グループ認知行動看護療法(以下、プログラム)の介入について医療経済学的側面から効果的であるかを評価することである。非ランダム化の並行群間比較デザインを予定していたが、介入群と対照群の特性とベースラインのアウトカム指標に差があったことから、1群事前・事後テストの研究デザインに変更した。 介入は教材に基づき、12回のセッションを週1回、5-6人の集団に対し実施した。アウトカム指標の臨床評価指標は、自尊心、認知、GAF、EQ5D5Lとし、医療経済学的指標は「患者が実際に支払った医療コスト」とした。 医療コストは、3カ月間毎の合計コストを算出し比較した。介入前3カ月間(A0)、介入終了後3カ月間(A1)、介入終了後4-6カ月間(A2)、介入終了後7-9カ月間(A3)に測定し、A0と比較した。他の指標は、介入前(T0)、介入中間点(T1)、介入終了直後(T2)、介入終了3月後(T3)に測定した。分析は線型混合モデル分析である。 地域で生活する28名の精神障害者に介入を行った結果、T2のEQ4D5LはT0より有意に高得点で中程度の効果量であった(p<.05,ES.51)。T1とT3は小の効果量があった(ES.37,.47)。T2とT3の自尊心は有意に高得点で効果量は中であった(p<.05,ES.64;p<.01,ES.71)。認知の「先読み」「べき思考」「深読み」「自己批判」「白黒思考」はT3で有意に低下し、中程度の効果量があった(p<,05,ES.5-.7)。GAFは、T2とT3で効果が認められた(p<.01,ES-.70;p<.001,ES-1.1)。A2とA3の医療コストは、A0より有意に低コストで中程度の効果量であった(p<.01,ES.63;p<.05,ES.55)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
1回のプログラムに要する期間は3カ月間であり、その後、介入後3カ月後まで追跡し、評価を行っている。また、追跡中に脱落する者もいるために、予定している50人のデータを収集するのに時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、介入群に対し、計画的にプログラムを実施する。 現在、40人の介入が終了しデータ収集が終了した。研究期間を1年延長したことから、目標とする50人のデータ収集は可能になる予定である。
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた状況:介入予定者である50名に達していないために、研究期間を延長したことによる。 使用計画:目標とする介入予定者の介入に必要な費用、ならびに研究結果を国際学会で発表しディスカッションをするための費用。
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Research Products
(16 results)