2015 Fiscal Year Research-status Report
豪雪地域の高齢者が自立した栄養・食生活行動を維持するためのサポートシステムの構築
Project/Area Number |
15K11856
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
飯吉 令枝 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40279849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 智代 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (80621763)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / 栄養 / 食生活行動 / 豪雪地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
豪雪地域における高齢者が自立して栄養・食生活行動を維持していけるためのサポートシステムを検討していく一資料とするために,豪雪地域における高齢者の栄養・食生活行動とそれに関連する要因を明らかにすることを目的として,A市豪雪地域の高齢者1142人を対象に,調査票による郵送調査を行った. その結果,調査票の回収数は695件(回収率60.9%),有効回答数623件(有効回答率54.6%)であった.回答者の平均年齢は75.7(SD6.91)歳,性別は男性270人(43.3%),女性353人(56.7%),家族構成は夫婦のみが39.3%と最も多く,次いで2世代世帯32.2%で,一人暮らしは10.3%であった.食品摂取の多様性には,生鮮食料品を自給自足していること,食事のバランスがとれていると思うこと,健康だと感じていること,買物手段がバスや徒歩であることなどが関連しており,食品摂取の多様性と精神自立度には弱い相関がみられた.冬期間の買物の困難感がある人は,一人暮らし,後期高齢者,健康でないと感じている人,食事バランスがとれていないと思う人,主に食事作りをしていない人に多かった(p<0.05).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り,平成27年度はアンケート調査を実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は調査結果を分析するとともに,その結果をもとにいくつかの地区で地域住民,食生活改善推進員,地域包括支援センター職員,栄養士,地区担当保健師等を対象にグループインタビューを行って,地域の高齢者が自立して栄養・食生活行動を維持していけるためのサポートシステムを検討していくいく予定である.
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Causes of Carryover |
27年度末にアンケート調査を実施したため,請求が次年度に回った軽費がるため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度の経費で,今年度実施した調査のデータ収集にかかった費用と調査入力にかかる費用を使用予定である.またそれと合わせて次年度はグループインタビューでのテープ起こしや謝金等を使用予定である.
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