2017 Fiscal Year Annual Research Report
Constructing a Support System to Enable Elderly Individuals Living in Areas with Heavy Snowfall to Maintain Independent Nutrition and Dietary Behavior
Project/Area Number |
15K11856
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
飯吉 令枝 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40279849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 智代 新潟県立看護大学, 看護学部, 講師 (80621763)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / 豪雪地域 / 食生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
A県豪雪間地域の豪雪地域における高齢者の食生活の実態を明らかにすることを目的とし、平成28年2月に65歳以上のB市の豪雪地域9地区の地域在住の高齢者1,140名を対象に無記名による調査票により郵送調査を行った。属性と食品摂取多様性に欠損のない570名を分析対象とした。食品摂取の多様性得点は平均3.5(SD2.27)点であり、3点以下が316人(55.4%)だった食品摂取多様性と生活状況との関連では、全体としては「食事を作る」、「おかずのおすそわけ」が、女性では「食料品の買物」が関連していた。また、食品摂取多様性と健康状態との関連では、全体としては「健康度自己評価」、「精神的自立」が、女性では「年齢」、「精神的自立」が関連していた。 次に、平成30年2月に上記調査で食品摂取の多様性得点が低かったB県C地域の住民代表者と専門職に高齢者の栄養・食生活行動の現状と課題についてグループ・インタビューを実施した。高齢者の栄養・食生活行動の現状として、「食料品の買い物が不便」「移動販売を上手く活用」「「家族や近所の人による食料品の調達」「冬期間にむけた食料品の備蓄」「高齢になると食事内容が簡素化」等の8つのカテゴリーが抽出された。また、高齢者が栄養・食生活行動を維持する上での課題として、「主体的に買い物ができる手段の確保」「食事サービスのための支援者の確保」等の5つのカテゴリーが抽出された。今後は高齢者が自ら買い物に行って自分で食材を選んで買い物ができるような買い物送迎サービスを具体的に検討し、実現していく必要があると考える。さらに、多様な食品摂取ができるようこれまでの近隣による支え合いを維持していくこととあわせて、集まって食事が摂れるような場づくりや食事づくりの支援者の確保を地域内外の両方から検討していくことが必要である。
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Research Products
(3 results)