2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of the Continuing Education System for Occupational Health Nurses to Improve Emergency Care Competency
Project/Area Number |
15K11864
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
松田 有子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 准教授 (20745393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 信夫 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 准教授 (90345223)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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Keywords | 救急対応 / コンピテンシー / 産業看護職 / 継続教育 / インストラクショナルデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、平成29年度に実施した研修プログラムを実施して得た知識テストおよびアンケート調査の分析をおこない、研修プログラムの有用性を評価した。 対象者は事業場に勤務する看護職59名(介入群:30名、待機群:29名)であった。 介入群はベースライン調査e-ラーニング、研修、知識テスト3回、待機群はベースライン調査と知識テストを1回実施し、3か月後に両者にフォローアップ調査と知識テストを実施した。 評価には、Kirkpatrick's four-level modelを用いレベル1(満足度)、レベル2(理解度)、レベル3(実践度)までを用いた。評価内容は、レベル1では研修内容についての興味、理解、職場で活用できるかなど0~10点のVisual Analogue Scale(VAS)法による29項目、レベル2では知識テスト22問、レベル3では救急体制に関する活動の有無15項目とした。 その結果、研修の満足度(レベル1)は6.4~10.0点であった。知識テスト(レベル2)では、研修前の得点は介入群14.4点、待機群14.8点で有意差はなかった。3か月後の得点は、介入群18.9点、待機群16.0点で両者共に有意に上昇したが、介入群と待機群の間には有意差は認められなかった。3か月後の実践度(レベル3)では、介入群で「救急対応に必要物品の管理・見直し」「救急対応時の役割の見直し」を実施した割合が高かったが、待機群と有意差を認めるまでには至らなかった。 以上のことから、研修プログラムの実施における一定の効果は得られたが、待機群においても効果が認められるため、今後考察を深めていく。
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