2016 Fiscal Year Research-status Report
地区組織のコミュニティ・エンパワメントモデルの適用とハンドブックの作成
Project/Area Number |
15K11883
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中山 貴美子 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (70324944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
金子 仁子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (40125919)
草野 恵美子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (70346419)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地域組織活動 / 保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、市町村保健師による地域組織活動の課題と解決策に関する全国調査を実施した。まず、全国の市町村(1782)名簿から、4分の1を抽出(東北と熊本を除く)し、396の市町村の統括保健師を対象に、調査への協力の可否を確認した。その結果、回収は206通(回収率52.0%)であり、協力が可能である市町村は、135(対象保健指数2524名)であった。次に、本調査を実施した。本調査の対象は、市町村に勤務する経験1年以上の常勤保健師(産休・育休中の者は除く)であった。調査は、135市町村の2524名に送付した。調査期間は、平成28年12月1日から平成29年1月12日であった。その結果、1220通の回答があり(回収率48.3%)、そのうち有効回答は、1193(有効回収率47.3%、有効回答率97.8%)であった。 調査の結果、保健師は、市に所属しているものが529名(44.3%)であり、係員が474名(39.7%)と多かった。地域組織活動の課題は、1994名(91.7%)が感じていた。解決策として「できていない」と回答した割合が高かった項目は、「関係者に成果を示す」や「地区診断を住民と共有」「職場として保健師を支援する」であった。今後は、自由記載を含めて、詳細な分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コミュニティ・エンパワメントモデルの論文が、投稿したが、査読の結果修正することになったため、完成できていない。そのため、コミュニティ・エンパワメントモデルの修正ができない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、市町村保健師による地域組織活動の課題と解決策に関する全国調査を分析し、学会発表や論文作成を行う。また、コミュニティ・エンパワメントモデルの論文を修正し、再投稿する予定である。
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Causes of Carryover |
平成28年度は、全国調査を行い、平成29年1月までの調査期間であった。そのため、調査対象者分の返信用郵送費を確保しておく必要があった。実際は、返信が半数程度であったため、平成28年度予算があまり、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、国際・国内学会において、複数回研究成果を発表する予定である。そのため、学会発表のポスター作成や旅費等に使用する計画である。
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Research Products
(2 results)