2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on usage metod of "memory" and "record" of disaster through collaboration between museum and area
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15K11948
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Research Institution | The Niigata Prefectural Museum Of History |
Principal Investigator |
田邊 幹 新潟県立歴史博物館, その他部局等, 研究員 (50373478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福留 邦洋 岩手大学, 地域防災研究センター, 教授 (00360850)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 博物館 / 災害 / 記憶 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年、2018年の他地域例の調査、災害の歴史および記憶、記録の継承、活用事例の調査を継続して行った。特に当該地域に特徴的な事例として、戊辰戦争と中越大震災について関連する事例について調査を進めた。調査に際し、歴史学上の資料調査だけでなく、その資料および史蹟等が現在どのように顕彰され、活用されているかについて留意しつつ長岡藩とともに戊辰戦争を戦った会津藩、米沢藩および新政府軍で2019年に大規模な顕彰事業を行っている高知県を中心に調査を行った。 また、これらの成果を活用する事例の試行として10月29日(日)に「戊辰戦争の戦跡を歩く」という日帰りの被災地をめぐる博物館学習プログラムを実施した戊辰戦争をプログラムに設定した理由は、司馬遼太郎の「峠」の舞台となって有名なこと、当時の地形が残され、景観などから当該地域の歴史上の位置について体感しやすいこと、地元、特に朝日山古戦場跡について浦柄地区で史蹟保存会が整備をし、当時の道を復元していることなどがある。ただし、実際には悪天候のため朝日山に登ることはできず、麓の顕彰碑や神社の見学のみを行い、中越大震災のメモリアル施設である「山古志復興交流館 きおくみらい」を見学した。あわせて長岡市立中央図書館にて、戊辰戦争に関する絵図や、日山の戦いで活躍した人々にまつわる資料を実見し、博物館の研究員(申請者)が資料の解説を行った。この学習プログラムの実施が、参加者および連携した各組織、地域にどのような効果をもたらすのかについて顕彰した。
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