2020 Fiscal Year Research-status Report
森林に降下した放射性セシウムの林内および林木内での動態解析
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15K11950
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
益守 眞也 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 講師 (50282702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹下 健 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20179922)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | スギ / 原発事故 / 福島県 / コナラ / ミズナラ / 交換性カリウム / 塩化加里 |
Outline of Annual Research Achievements |
クヌギ植栽地でのカリウム施用試験について今までのデータを解析したところ,土壌中の交換性カリウム濃度が高いと当年枝への放射性セシウムの移行が少ない傾向は確認できたが,カリウム肥料の施用の効果が持続的でない可能性も示された。 今年度も放射性物質が降下沈着した地域の森林において林木試料を採取し放射性セシウムの分布や動態を調査する予定であったが,感染症拡大防止のため試料の採取を1カ所,1回しか行えずほとんど実地調査を進捗できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
感染症拡大防止のため実地調査のほとんどを延期したため。 森林内や樹体内での放射性物質の中長期的な動態の把握も目指しており,その観点からはより長期間の差異を検出することができるようになり,研究費の繰り越しを認めていただければ,現状の遅れは本研究課題としては問題がない。
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Strategy for Future Research Activity |
一昨年度の台風被害による遅れも含め当初予定よりは大きく進捗が遅れているが,本研究課題の遂行に支障がる遅れではないので,試料採取の委託相手や協力者が不安にならないよう感染症拡大防止の対策を講じた上で,実地調査を再開する。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の感染拡大防止のため,今年度予定していた実地調査をほとんど延期した。当初計画していた調査を次年度におこなう。
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