2016 Fiscal Year Annual Research Report
Detection of Unexpected by Runtime Goal Model Tracking
Project/Area Number |
15K12012
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
石川 冬樹 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 准教授 (50455193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本位田 真一 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (70332153)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソフトウエア開発効率化・安定化 / ゴールモデル / Cyber-Physical Systems / Internet of Things / 適応・進化 |
Outline of Annual Research Achievements |
Cyber-Physical Systems(CPS),Internet of Things(IoT)など,ソフトウェアを用いるシステムはますます物理的な環境や人の活動に深く踏み込むようになってきている.これらのシステムでは,あらゆる状況や前提条件などを十分に想定し,システムによるゴールの達成方法やその変化への適応を定めることが非常に難しい.本研究においては,実行時にゴールの達成に関する追跡を行い,ゴールの達成に関する論理が想定と合わなくなっている箇所を検出することにより,原因追及を支援する方法に取り組む.すなわち,システム自身と人が協働して,想定の漏れやずれをデバッグすることを目指す.開発時のモデルをシステムが実行中に参照することにより,想定の漏れやずれを検出することがより容易となる. 具体的な取り組みとしてはまず,事前条件など制約が付与されたゴールモデルにおいて,その論理構造から考えられる想定の漏れやずれのパターンについて列挙した.また掃除ロボットや人間の移動支援など様々なシステムのゴールモデルを題材とし,それらの題材における想定の漏れやずれのパターンを列挙した.これら二つのアプローチにより,想定の漏れやずれのパターンを整理し,それぞれに対してその論理的な構造を踏まえて監視と検出の方法を定めた.またその実現コストや精度についての検討を行った.以上により構築した監視および検出の機構について,様々なシステムを題材として評価を行った.
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