2016 Fiscal Year Research-status Report
画像処理諸分野の精度限界を打破する超汎用メディア横断型基底の導出理論構築
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15K12023
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷山 美紀 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (00218463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 貴弘 北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (20524028)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マルチメディア情報処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、画像処理の諸分野において精度限界を打破する超汎用メディア横断型基底導出理論の構築を目指し、研究期間内に【フェーズ1】「異種メディアの統合解析によるメディア横断型基底の導出」、【フェーズ2】「非線形処理を導入したメディア横断型基底の高度化」、【フェーズ3】「メディア横断型基底の工学的応用による画像処理諸分野の精度限界の向上」の実現を目指している。 前年度までに、画像中の「撮像内容」、すなわち、意味理解が可能となった画像中の各領域に対して高精度な近似を可能とするメディア横断型基底の導出を行ってきた。平成28年度は、 視覚的に高精度な「画像の近似」を実現するため、メディア横断型基底へ非線形処理を導入し、その高度化を図った。このとき、本研究では、応募者らが以前に提案した非線形基底導出法を本研究に適用することで、その迅速な実現を達成した。 以上により実現される理論は、「意味理解」を高精度化する異種メディアデータの統合的解析の利点を保ちながら、高精度な「画像の近似」を可能とする異種メディア横断型基底の導出を可能とするものであり、「画像の近似」と「意味理解」の両方を実現する新しい方法論である。基底の導出に関するこれまでの研究は、「画像の近似」のみに注目していることから、2つの目的を同時に実現する理論の構築は全く新しい発想に基づくものであり、本研究の学術的な特色である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度に実施予定であった 視覚的に高精度な「画像の近似」を実現するためのメディア横断型基底への非線形処理の導入を可能都市、基底の算出の高度化を実現した。具体的に、応募者らが以前に提案した非線形基底導出法を本研究に適用することで、その迅速な実現を達成している。 さらに、得られた成果について、論文発表、学会発表等を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で構築されるメディア横断型基底を、これまでの画像符号化・復元で「画像の近似」に用いられてきた基底に置き換えることで、各分野においてその精度限界の向上が可能になることを示す。また、メディア横断型基底は、「意味理解」を同時に実現する基底であることから、これを用いることで、画像中の「撮像内容」の推定を可能とし、画像認識・検索・推薦の分野においてもその精度限界の向上を実現する。
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Causes of Carryover |
実験用機材の購入を一部見送り、使用中の機材で代用したため、および成果発表予定を変更したことにより残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験用機材の購入、成果発表費用等を計画している。
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Research Products
(15 results)