2016 Fiscal Year Annual Research Report
Cognitive system of organisms living in the environments as facilitation
Project/Area Number |
15K12054
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
郡司 幸夫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40192570)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ファシリテーション / 群れ / ベイズ推定 / 非同期時間 / 予期 |
Outline of Annual Research Achievements |
ファシリテーションとは、自らの外部を切り離し、受動的に許容するか、能動的に制御するかのいずれかを科すのではなく、受動能動が未分化なままに、外部と共に行為する態度である。通常の学習過程や自然選択過程では、環境は大域的能動性を有し、最も不適な個体を選択する厳格さを有すると考えられた。個体は局所的かる受動的にこれを受け入れるしかない。この能動性と空間の大きさの相関が、能動・受動の対立を際立たせたと考えられる。これに対し、本計画では、能動性の強度と空間の大きさに負の相関を仮定することで、能動・受動の対比が弱められることを構想した。 本計画の実行にあたっては、さらに受動・能動の関係を未分化なものとする方法が開発され、これによって外部との相互作用が極めて間接的になる認知・相互作用が構築された。それは外部環境とシステムの区別を前提とせず、システム内部での因果論的操作とその反転の対によって、実現される。最も簡単な例は、集合論的包含関係を前提とした含意である。含意の反転によって内部の論理では証明できない因果律の反転が間接的に包摂される。結果的に外部は、無自覚に、取り込まれ、適宜特定の内部の一部が排除される。こうして外部との相互作用が実現される。本研究で特に注目した因果論的操作とその反転は、ベイズ推定及び逆ベイズ推定である。非同期的時間と予期によって実現される、自由を担保した群れ運動が、同期的時間の下では、ベイズ推定及び逆ベイズ推定の対によって実現される可能性が、数値計算や現実の動物の群れの解析を通じて解読された。
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[Journal Article] Visual image of enighbors to elicit wandering behavior in the soldier crab.2016
Author(s)
Moriyama T., Mashiko, J., Matsui, T., Enomoto, K., Matsui, T., Iizuka, K., Toda, M., Gunji, YP.
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Journal Title
Artificial life and Robotics
Volume: 21(3)
Pages: 247-252.
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Information transfer in a swarm of soldier crabs2016
Author(s)
Tomaru, T., Murakami, H., Niizato, T., Nishiyama, Y., Sonoda, K., Moriyama, T., and Yukio-Gunji, YP.
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Journal Title
Artificial Life and Robotics
Volume: 21(2)
Pages: 177-180
DOI
Peer Reviewed
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