2017 Fiscal Year Annual Research Report
Quantitative Analysis Based Evaluation Model for Research Library Collections
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15K12157
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 翔 同志社大学, 免許資格課程センター, 助教 (90707168)
矢野 正隆 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 助教 (80447375)
設樂 成実 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (00727943)
亀田 尭宙 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 助教 (10751993)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ビブリオメトリックス / 東南アジア研究 / コレクション評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる2017年度は、4回の国内研究会を開催し、メンバー間で研究成果を随時共有しながら進めた。また、アメリカアジア学会の年次集会にてパネル発表を行った。本研究では、東南アジア研究の学術雑誌の引用分析と、図書館コレクション分析を主な目的としているが、対象が広範に亘るため、ベトナム戦争に関連する文献に絞って分析した。主な研究内容とその成果としては、以下が挙げられる。1)引用文献データベース、Web of Sicenceに登録されている東南アジア関係の学術雑誌3誌(1956-2015刊行分、ただし雑誌によって差があり)からベトナムに関係する論文539タイトルを抽出し、うち2回以上引用されている257タイトルについて引用パターンの分析を行った。その結果、引用文献の約59%が図書資料で、出版後、引用されるまでの期間が比較的長いことが分かった。2)1)で抽出されたタイトルで引用されている文献のうち、著者の所属が判明した図書582点について著者の所属機関における所蔵を検索した結果、平均すると67%が所蔵されているが、図書館間でばらつきがあることが分かった。3)〝Vietnam War bibliography : selected from Cornell University’s Echols Collection”(1983)に収録されている約3000タイトルのAPI検索をOCLCとCiNIIにて行った。その結果、アメリカの図書館では、コーネル大学において約2300件の登録が確認できるが、コーネル大学につぐ規模の東南アジアコレクションであるアメリカ議会図書館では、約800点しか確認できなかった。日本の場合は、最も多い京都大学東南アジア地域研究研究所図書室でも約300点である。今後は、これらのデータを精査して、本科研の最終目的である実証的循環型コレクションモデルを検討したい。
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Research Products
(11 results)