2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of Logical Thinking Training by Visual Logic Programming
Project/Area Number |
15K12171
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
角 薫 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (20332752)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 論理思考力 / 創造性 / 物語 |
Outline of Annual Research Achievements |
論理思考力を向上させることを目的とした学習支援のある物語生成システムを開発した.近年米国や欧州,そして,日本において,プログラミングを子どもに学習させる試みが行われており,論理思考力が注目を浴びている.論理思考力の向上を目的としたシステムを検討する上で,論理・思考・想像力について検討した.教育学の分野の研究では,論理は想像力と関連があり,思考において,見えないものを眺め仮定をする想像力が重要であると言われている.また発達心理学の研究では,創造活動にはイマジネーションが大切であり,想像力は創造力のもとになるとも言われている.本研究では論理思考能力向上を目的としたシステムの開発の研究としての,最初のステージとして,創造性を育てることを想定した物語生成システムを開発した. 登場人物の性格や行動を含めたルールを用いて知識ベースが展開し,仮説に基づいた質問から物語展開し直すことが可能である.それにより,「もしもこうなったらどうなる」という思考を促すしくみになっている.If then の機能があるプロダクションシステムの利用とその If の部分を変更することのできる What if の機能を用いることで仮説に基づく質問から物語の展開を行った. 創造性を育てるための物語生成システムのプロトタイプシステムを開発し評価を行った.小学校 5 年生の児童 21 名を対象に行った評価実験の結果,システムの有効性と創造性テストにより創造性の向上が観察された.
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