2017 Fiscal Year Annual Research Report
Spatio-Temporal measurement of Photosynthesis activity in Forest Ecosystem by Solar Induced Fluorescence
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15K12182
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 知道 北海道大学, 農学研究院, 助教 (60392958)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 炭素循環 / リモートセンシング |
Outline of Annual Research Achievements |
SIFは、酸素分子によるエネルギー吸収帯(O2-A, O2-Bバンド(中心波長がそれぞれ760, 686 nm付近))における太陽光と地面反射光のスペクトルから、FLD法やスペクトラルフィッティング法で計算される。そのためには、O2-AとBバンドを対象とした非常に分解能の高い分光放射計による観測システムと測定されたデータの検証が必要である。そこで本研究では、以下を行った。 1. 高精度・全天候型分光放射の観測システムの開発 室内実験用の高精度分光放射計(HR4000, OceanOptics社)と、そこから伸ばした光ファイバ(径600μm、シリカクラッド、NA0.22、ステンレスジャケット)を入射・反射光向けに切り替えするためのスイッチを用意した。さらにスペクトルに温度変化の影響を与えないためにヒーター付きの発泡スチロール箱を備えたからなるシステムを作成した。また、スイッチ切り替え・データ取得を制御するためのプログラムをOctaveソフトにて作成し、ノートパソコンにデータを記録する装置を構築した。 2. TKYサイトで実験 生態系観測やぐらの高さ18m, 14m, 8m, 0mに上下(0mは上向きのみ)方向の光ファイバをやぐらから南側に突き出すように設置した。6月初旬から11月下旬まで、1分間隔で、計8ch(光ファイバ7ch + ダークカレント1ch)のスペクトルを測定した。スペクトルデータは、毎日22時に北海道大学のLinuxサーバーにアップロードした。 現在までデータ処理を行なっているが、露光時間不足であるデータがほとんどであり、次シーズンへの課題として指摘された。
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