2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research on Systems Covering Costs of After-Management for Nuclear Power Operations
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15K12282
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
大島 堅一 龍谷大学, 政策学部, 教授 (00295437)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 原子力政策 / 費用負担 / 原子力発電の後始末 |
Outline of Annual Research Achievements |
29年度の研究においては、次のことを行った。 1)昨年度に引き続き、原子力の事後処理プロセスについて文献・資料調査を行い、社会科学的研究についてのレビューを行った。 2)ドイツで進められている放射性廃棄物処分事業について現地調査とヒアリングを実施した。これによって、ドイツの放射性廃棄物処分事業の費用負担の現状について知ることができた。 3)ドイツで進められつつある高レベル放射性廃棄物処分事業および選定プロセスについて政策当局者と研究者に対してヒアリングを実施した。これによって、ドイツ独自の対話プロセスがあることを理解した。 4)2017年9月に開催された高レベル放射性廃棄物処分事業に関する国際研究会合に参加し、欧米諸国の事後処理についての研究の最先端を理解した。この研究会合を通して、実際の事業者および研究者との人的ネットワークを構築することができた。日本からの参加は、本研究の研究者のみであったが、これは、挑戦的萌芽研究を超えて本格的研究を行う際の重要な成果でもある。 5)ミランダ・シュラーズ・ミュンヘン工科大学教授を招聘し、高レベル放射性廃棄物選定プロセスの日独比較を行う国際ワークショップを開催した。これによって、同事業の日独の違いと共通点について認識が深まった。ドイツの高レベル放射性廃棄物選定プロセスに加わっており、内部事情も含めて、最新情勢についての知見を得た。また、今後のシュラーズ氏との研究上の協力についての展望も開けた。
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Research Products
(5 results)