2015 Fiscal Year Research-status Report
対話型「場のツール開発」を用いたアイデアを創発知化させるデザインシステムの構築
Project/Area Number |
15K12289
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
西村 雅信 京都工芸繊維大学, その他部局等, 准教授 (50379062)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 対話型 / 場のツール / 暗黙知 / 知化 / デザインシステム / 創発 |
Outline of Annual Research Achievements |
アイデア創発作業の補助・活性化ツールとして、アイデアを出し合うメンバーとの「対話型・場のツール」の基本設計のため、ダブルフルート三六段ボール12枚製「段ボール茶室」を下記、2回作成、実験を行った。並行して、外部テントメーカーで同等スケールのテント式ツールの開発研究を開始した。2015年9月24日(株)ニードにて上記テント型実験装置開発を相談した。また、京都市産業観光局商工部商業振興課共催のイベントでツールの実験を行った(下記3回開催) 2015年12月2日(月) 19時~21時 於:Spilbar KYOTO (京都市中京区河原町通三条下る大黒町59-4)共催:京都市産業観光局商工部商業振興課 2016年1月18日(月) 19時~21時 於:D&DEPARTMENT KYOTO(京都市下京区高倉通仏光寺下ル新開町397 本山佛光寺内)で実験を行った。共催:京都市産業観光局商工部商業振興課 (イベント参加38人、右記内研究チーム7人) 2016年3月16日(水) 19時~21時 於:ちおん舎(京都市中京区布棚三条上ル突抜町126)共催:京都市産業観光局商工部商業振興課 (イベント要員19人、研究チーム2人)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
27年度、当初計画と多少違ってきた点は、パリでのテロ事件等により、初年度での欧州での現状調査は自粛した。また、2015年9月の「平成27年9月関東・東北豪雨」等、国内災害の頻発により、テントの生産ラインが許容量を超過し、研究用のテントの試作作業自体が困難な状況がつづいているためである。 また装置に小型スピーカー、小型照明を配置し、会談の活性化にどうつながるか、実験を行った。これら、実験作業には学生も各要員として参加し、データの採取・蓄積を行った。以上、27年度は、研究推進の観点から、社会的状況の変化に対し停滞を避け臨機応変に充実できる研究の場を求めて来た。結果、京都市産業観光局商工部商業振興課の協力などを得られ、地域のコミュニティのなかでのツールのあり方等の研究が出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
創造的意見を持つ人々の「対話型・場のツール」を新たに研究・デザイン開発し、新たなデザインシステムを構築するため、28年度は、27年度に推進して来て得た方向性をより発展的に展開させ、ツール開発を具体的に進めて行く予定である。それには、テントメーカー、資材メーカー等にて試作制作を行う可能性も高い。また、新たな情報や、渡航の安全性が確保できるようであれば、情報の収集も継続する。 プロセスとしては、27年度の実験結果を基に、1)ツールの設計アイデアへの昇華・定着、2)試作の作成、3)試作による実験・検証、4)データー解析し、要素を(1)のアイデア創発へフィードバック。 左記のルーチンとなる。 これらを、28年度は、27年度に行った実験をイベントといった多人数・大がかりなものではなく、もっとコンパクト(少人数単位)で短いスパンで複数回行いツールのデザイン・設計の完成度を上げる方策である。
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Causes of Carryover |
27年度、当初計画と多少違ってきた点は、パリでのテロ事件等により、当初、初年度に計画していた欧州での先行事例調査は自粛・中止とした。また、2015年9月の「平成27年9月関東・東北豪雨」等、国内災害の頻発により、テントの生産ラインが許容量を超過し、研究用のテントの試作作業自体が困難な状況がつづいているため、外注でテント式の試作を行う状況が厳しかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度は、27年度に行った実験をイベントといった多人数・大がかりなものではなく、もっとコンパクト(少人数単位)で短いスパンで複数回行いツールのデザイン・設計の完成度を上げる方策である。そのため、デザイン・設計中のオリジナルの実験ツールを複数個、試作発注する予定である。
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Research Products
(2 results)