2018 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between resource utilization and vegetation in the life of broad-leaf-evergreen forest, in Myanmar
Project/Area Number |
15K12300
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
朝比奈 はるか 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 救急部, 助教 (30599197)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 照葉樹林文化 / 焼き畑 / 山岳少数民族 / チン州 / ミャンマー / 植生 / 生活文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミャンマーの研究者と共にチン州南部において共同調査を行った。本調査期間においては、特に現地の住民との情報交換を密にし、今後の継続調査の基礎をつくることに務めた。さらに、定点観測のためにいくつかの観測地点を定め、焼き畑の植生調査を行った。 植生調査の結果、焼き畑地の優占植物は、放棄後年数の若いところでは外来種であるAgeratina adenophoraが繁茂していた。仮同定ながら、樹木ではAlnus neparensisを始めとし、Fagaceae、Betulaceaeがまばらに残るが、これらの樹木は必ずしも放棄後侵入したとは限らないことがわかった。放棄後時間がたった土地では種数が増加し、Pinus kesiyaが明らかに優占するながらもBauhiniaやFicusが、そしてAglaiaや、Fabaceaeの灌木サイズの侵入も目につき、草本ではAsclepidaceaeとFabaceaeが目立った。 ミンダにおいては、2017年末までは火事後の仮の小屋で市場が形成されていたが、今回の訪問時には大きな市場建築物が完成しており、前回の調査に比して町の繁栄度もうかがえた。チンの狩猟民族としての小物は生活小物のなかでも必需品として矢を中心に活発に取引されていた。 日本も関係するコンニャクの栽培促進で貨幣経済が特に発展した村もあり、家やグループや村によってどの程度伝統的な生活が存続しているかは違いがあると考えられた。そこから植生と文化の関係を考察するにはさらなる植生調査の継続と、民家や市場の訪問調査を必要とすると考えられた。
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Research Products
(2 results)