2017 Fiscal Year Annual Research Report
Regional development 2025 for elderly using geographic information systems
Project/Area Number |
15K12317
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
濱野 強 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (80410257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
並河 徹 島根大学, 医学部, 教授 (50180534)
武田 美輪子 島根大学, 地域包括ケア教育研究センター, 研究員 (70750644)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 地理情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中山間地域の独居高齢者が住み慣れた地域で自分らしい生活を続けるための「2025年度版まちづくりモデル」を提案することとした。 そうした中で本年度は、生活課題の解決に資するワークショップを対象地域の旧村単位で企画し、全2回開催した。具体的には、第1回目のワークショップでは、10年後に住みたい地域像の洗い出しとそのための生活課題について検討を行った。そして、得られた結果に基づき、第2回目のワークショップでは、特定の課題に絞り(買い物、医療など)、その課題を地域においてどのように解決すべきか、という内容を開催した。また、ワークショップの実施に際しては、対象地域以外に居住している者を加えて、地域を客観的に俯瞰することが可能となるよう、そして、そうした者が対象地域の特徴(強み)を捉え、フィードバックすることで、住み慣れた地域の特徴が具現化することが可能となるような配慮を行った。さらに、議論が主観的な意見に左右されることが考えられることから、地域情報を地理情報システム(Geographic Information Systems)で「見える化」して、客観的な視座に基づく議論を行えるよう工夫を行った。このような人的、及びツールの使用という工夫は、少子高齢化の進展が著しい地域においてまちづくりを検討していく上で有用であったと考えられた。 以上の結果を踏まえて、対象地域における旧村単位でのまちづくりのあり方について取りまとめを行い、研究課題終了以後においても継続してそのための取り組みを実施していくための具体的なまちづくりモデルの提案がなされた。
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Research Products
(5 results)