2016 Fiscal Year Research-status Report
イメージング解析を基盤とした味覚情報コーディング機構の研究
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15K12322
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡田 晋治 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (50376563)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 味覚 / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究では、味覚受容機構解明の基盤となり、また、様々な味物質・非味物質で構成される食品の味の総合的な評価実現する解析系として、味蕾細胞のCa2+イメージング解析系の構築を目指したものである。 当初、遺伝子組換え動物を用いて味蕾細胞のCa2+イメージング解析系を構築することを計画していたが、諸問題が発生して、当初利用を計画していた動物実験施設が一定期間利用不可能となった。このことによって、実験期間内に計画した遺伝子組換え動物を作出・搬入し、それを繁殖して条件検討および解析を行うために必要数の個体を獲得すること、また動物を利用した検討を実施することが困難な見通しとなった。そこで本年度は、遺伝子組換え動物によらない代替実験法の検討を行った。文献調査等によって検討した結果、動物にウイルスによって遺伝子導入を行い、その動物を利用して解析系を構築することで当初の目的を達成しうるという結論に至った。この方針に基づく新たな実験計画を作成した。その上で、必要なウイルスの選定、設計および取得、さらにはウイルスの動物への導入法についての調査および検討を行った。この新たな計画においてはウイルスの選択とその導入法の確率が実現の鍵となると考えている。まずは、蛍光タンパク質を味蕾細胞に効率よく導入することをめざし、コントロールウイルスを用いた導入法の検討を開始した。今後、目的にあったウイルスの導入、ウイルス導入動物を用いたイメージング解析を実施していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
動物実験施設の問題等で当初の計画通りの研究実施が困難となった。研究計画を変更するとともに、研究期間を延長して目的を達成する。
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Strategy for Future Research Activity |
当初、遺伝子組換え動物を用いた解析系の構築を計画していたが、動物実験施設の問題等で実施が困難となった。本年度は、代替実験法を検討し、ウイルスによる遺伝子導入を行い目的を達成しうると考え、実験計画を作成した。ウイルスの設計および取得を行い、予備実験を開始した。
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Causes of Carryover |
研究計画の変更が迫られたため、研究期間延長を申請し、認められた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に物品費として使用する。期間全体での使用配分に変更はない。
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[Journal Article] Diversity in cell motility reveals the dynamic nature of the formation of zebrafish taste sensory organs.2016
Author(s)
Soulika, M., Kaushik, A. L., Mathieu, B., Lourenco, R., Komisarczuk, A. Z., Romano, S. A., Jouary, A., Lardennois, A., Tissot, N., Okada, S., Abe, K., Becker, T. S., and Kapsimali, M.
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Journal Title
Development
Volume: 143
Pages: 2012-2024
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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