2016 Fiscal Year Annual Research Report
Improvement of QOL on diet therapy at home based on Augmented Reality and Food Big Data Analysis
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15K12356
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
加藤 博一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (70221182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 圭子 近畿大学, 農学部, 准教授 (20381931)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 在宅食事療法 / QOL改善 / 栄養素分析 / 献立推薦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,主に前年度に開発した献立と献立推薦システムの有効性を確かめる実験を行った. まず,本システムによる献立推薦が有効に機能することを確認するために,前年度に構築したCKD食事療法用献立栄養素データベースを用いて,その中の献立を網羅解析することで微量栄養素を含む栄養バランスや栄養摂取制約における問題点の抽出を試みた.1日分の献立の組み合わせのうち,CKD食事療法基準ステージ3bを満たす組み合わせ約9万通りを抽出しその中に含まれる栄養成分について「日本人の食事摂取基準(2015年版)」と比較したところ,ビタミンやミネラルなどの微量栄養素において不足傾向を認め,特にCa・ZnやビタミンB群・ビタミンDで顕著であった.これら微量栄養素の不足は常食では認められなかったことから,タンパク制限を中心とした腎臓病食特有の問題であることが推測された.一方で、Znのように必ずしもタンパク制限量との間に強い相関を認めない場合も存在したことから,食材の組み合わせによっては,CKD食においても食事摂取基準を十分満たすことの可能を示すことができた. 次に,本システムの有効性を確認する実験として,体内におけるリンの吸収率が食材により異なる点に着目し,食事に由来するタンパク質源の違いが体内リン代謝動態に及ぼす影響を検証した.まず,実践に応用可能なCKD献立を新規に作成した.その献立を基本に,動物性タンパク質比率と植物性タンパク質比率を変えて調整した試験食を継続的に供した際の体内リン代謝動態を比較した.その結果,植物性タンパク質を多く含む献立では食後の血中リン濃度の上昇が穏やかであることが明らかとなった.この結果は,新たなCKDの食事療法の可能性を示すものであり,CKD患者のQOL向上に貢献できる可能性を示した.
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] ビッグデータ・フード・サイエンス:料理レシピと世界の食品アクセスにおけるデータ・サイエンス2016
Author(s)
平井(森田)晶, 西原典孝, 大橋美名子, 冨田圭子, 小島誠也, 大西啓介, 稲村真弥, 生島早紀子, 佐藤哲大, 小野直亮, 黄銘, 鈴木優, 中村哲, 加藤博一, 金谷重彦
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Journal Title
明日の食品産業
Volume: 2016・3
Pages: 33-44
Acknowledgement Compliant
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