2015 Fiscal Year Research-status Report
DESDの成果に基づいた理科の教師教育プログラムのアジア・スタンダードの提案
Project/Area Number |
15K12385
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤井 浩樹 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30274038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 重義 熊本大学, 教育学部, 准教授 (00230962)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 理科教育 / ESD / 教師教育 / アジア / 国際研究者交流 / 中国:インドネシア:韓国:ラオス:モンゴル |
Outline of Annual Research Achievements |
持続可能な開発のための教育の10年(Decade of Education for Sustainable Development、DESD)の取り組みを通して、ESDの教師教育は授業研究を基盤とする必要があること、また、気候変動、生物多様性、防災、国際紛争といった主要テーマについての科学的教養とそれを教育するための教職専門の知識をつなぐことが重要であることが明らかとなった。そして現在、日本で得られたこうした成果を国際的に普及・還元することが求められている。本研究の目的は、この課題解決の第一歩として、アジア諸国と連携し、DESDの日本の成果に基づいた理科の教師教育プログラムのアジア・スタンダードを提案することである。 平成27年度は、ESDの視点に立った理科の教員養成プログラムを開発し、実践と評価を行った。 1.プログラムの方針の決定と枠組みの作成:プログラムに関する日本と諸外国の関係資料を収集した。資料の分析から得られた知見と日本の成果を生かしながら、ESDの視点に立った理科の教師教育プログラムが備えるべき目標と内容、プログラムで用いる学習方法の方針を決定した。また、Stufflebeam(2003)のCIPP評価モデルに依拠しながら、プログラムの構成及び評価の方針を決定した。そして、これらの方針に沿って、プログラムの基本的な枠組みを作成した。 2.プログラムの開発と実践:枠組みに基づいて、ESDの視点に立った理科の教員養成プログラムを日本(2機関)、インドネシア、韓国、ラオス、モンゴルの5ヵ国6機関において開発・実践・評価した。開発では、各国の教育特性を反映させた。また、プログラムの内容として用いることを目的にして、児童・生徒を対象としたESDの視点に立った理科の授業モデルを開発・実践・評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.当初の予定通り、①プログラムの方針の決定と枠組みの作成、及び②プログラムの開発と実践を遂行できたため。さらに、実践後の評価を進めることができたため。 2.各国のプログラム開発の成果を発表するために、国際会議(2016 International Conference of East-Asian Association for Science Education、2016年8月に東京で開催)でのシンポジウム開催に合意し、発表準備を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、開発した教員養成プログラムを改良し、再実践と評価を行う。また、教員研修プログラムを開発し、実践と評価を行う。 1.プログラムの改良、再実践、評価:プログラムを改良する。そして各国において、プログラムの再実践と評価を行う。 2.研究成果の発表:研究の質を高めるため、研究成果を発表し、外部評価を受ける。国際学会や各国の関係学会において、開発した暫定的なプログラムを発表する。また、学術雑誌に論文を発表する。
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Research Products
(10 results)