2015 Fiscal Year Research-status Report
工学部女子大学生から見た大学院教育とその後のライフデザイン
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15K12387
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
藤永 悦子 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 技術専門職員 (70596874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 昭子 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 技術員 (30597836)
押村 美幸 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 助教 (30596200)
河村 保彦 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (30183289)
杉山 茂 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (70175404)
外輪 健一郎 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (00336009)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 進路選択 / 女性技術者育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度である平成28年度では、まず学生全体の大学院進学の意識を把握するため、当該学科の1年から3年のすべての学生を対象としたアンケート調査を行った。学年進行とともに、卒業後の進路を決定していない学生の割合が減少し、進学希望者が増えるという傾向が見られた。また、進学希望者の割合に男女差が見られることも確認された。一方でそのような進路選択の判断時期において、研究者としての生活を全く知らない学生が多いことも分かった。 さらに、当初の計画通り、3年生以下の学生を対象として女性研究者による講演会を実施した。本学と他大学それぞれ1名ずつの女性教員を講師として招き、研究内容のほか女性研究者に対する期待や社会における支援体制について解説して頂いた。聴講した学生のアンケートを分析した結果、大学院進学を前向きに考えたいという意見が多くみられた。 本研究では研究室生活に対する理解を深めることが大学院への進学率向上に有効であるとの仮説に基づいていることから、学部学生を研究室で受け入れ、短期間の研究プロジェクトを実施した。参加学生は1から3年生から有志を募り、2-3名のグループとなって学科内の研究室でミニ研究プロジェクトを体験させた。さらに卒業後のキャリアプランを具体的に描いてもらうために、企業で活躍する女性技術者の様子や、女性の就労支援体制に対する理解を深めるための企業見学会を、地元企業の支援のもとで実施した。これらの取り組み後にアンケート調査を行った結果、大学院進学を考えるうえで貴重な体験となったという意見が聞かれ、本取り組みの有効性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の主要な実施項目である講演会、ミニ研究プロジェクト、企業見学会を計画通りに実施した。またその結果の考察についても予定したスケジュール通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の研究が計画通りに進行していることから、平成28年度においても計画通りに研究を進行させることとする。実施予定の具体的な取り組みは、講演会開催、ミニ研究プロジェクトおよび企業見学会である。
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Causes of Carryover |
企業見学会を地元の企業で実施できることとなり、交通費が計画よりも低くなったことと、ミニ研究プロジェクトに使用する消耗品費が予定よりも低くなったことが、次年度使用額が生じた主たる原因である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越した研究費は本年度の研究補助者あるいは講演会での講演件数を増大させるなどして研究をより効率的に進行するための費用として活用する。
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