2016 Fiscal Year Research-status Report
過疎地向け系統的科学教育プラン構築と海外科学教室による国際技術者養成教育への挑戦
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15K12397
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Research Institution | Tomakomai National College of Technology |
Principal Investigator |
村本 充 苫小牧工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30353220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 洋一郎 北海道科学大学, 工学部, 教授 (50300504)
佐藤 奈々恵 苫小牧工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (30634894)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 過疎地 / 理科教室 / 系統的科学教室 / 海外語学研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内においては、北海道日高町で開催されたサイエンスフェスティバルにおいて、系統的に関連のある21個のブースを設置し、大規模な理科教室を開催した。開催場所は過疎地だが、札幌、苫小牧、帯広から送迎バスを運行し、参加者は約250名であった。昨年度の研究で、子供たちが楽しさを求めて科学教室に参加することが判明したため、学習を目的とせずに、楽しみながら関連性のある複数の実験や工作を行いながら、知らず知らずのうちに系統的な学びを得るよう工夫した。また、これとは別の日に、日高町民を対象とした小規模な科学教室も実施した。昨年に引き続き本校サイエンス部の学生が運営に携った。イベントの企画から準備・運営までの一連の活動はPBLと捉えることができ、学生は多くの人と関わることで対人関係能力やコミュニケーション能力を磨き,ジェネリックスキル養成になっているものと考える。 海外においては、昨年に引き続きニュージーランドの語学研修において、海外理科教室を開催した。視覚に関する系統性を有する4つの実験から構成されるプログラムを構築し、科学教育プログラムを実施した。しかし、アンケート結果からは、系統性に気づいた子供の割合は約4割であり、さらなる工夫が必要であることがわかった。一方、今回実施したような理科教室を今までに見たことがあると回答した子供は約2割しかおらず、日本の理科教室を海外に広める意義が感じられた。次年度以降も改善を重ねながら継続して実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の4つの実施計画ごとの状況は次のとおりである。 (1)他地域の状況調査:実際の実施状況の調査はできなかったがWEB検索を利用して調査した。 (2)系統的科学教育プログラムの開発:大規模なサイエンスフェスティバルで利用できるプログラムを開発した。 (3)系統的科学教育プログラムの実践:国内および海外で実践した。 (3)海外での理科教室実践と異文化コミュニケーションの体験:海外語学研修で理科教室を継続して実践し、国際技術者を養成するための教育手法として定着しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であり、次の4つの事項を実施する。 (1)系統的科学教育プログラムの開発:新たな系統的科学教育プログラムの開発を行う。 (2)系統的科学教育プログラムの実践:開発した系統的科学教育プログラムを国内および海外で実践する。 (3)海外での理科教室実践と異文化コミュニケーションの体験:系統的科学教育プログラムを海外の語学研修で学生により実践し、国際技術者を養成するための教育手法として定着させる。 (4)研究成果発表:これまでの研究成果を学会等で発表する。
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Causes of Carryover |
国内の科学教室実施に際し、借上げバス代が無料で利用できたため、予定していた旅費を支出しなかった。 学会発表旅費について、学内経費を利用したため、予定していた旅費を支出しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
海外での理科教室実践と異文化コミュニケーションの体験で、新たな取組みとして、英語圏ではない地域における試行を計画しており、海外出張旅費が必要である。
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Research Products
(2 results)