2017 Fiscal Year Annual Research Report
A Development of Systematic Science Education Program for Remote Areas and an Approach to International Engineer Education through Science Demonstrations Experience Abroad
Project/Area Number |
15K12397
|
Research Institution | Tomakomai National College of Technology |
Principal Investigator |
村本 充 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (30353220)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 洋一郎 北海道科学大学, 工学部, 教授 (50300504)
佐藤 奈々恵 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (30634894)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 理科教室 / 課外活動 / 技術者教育 / 科学技術英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
大都市圏以外に対して実施したアンケート結果から,地方の子供たちは理科教室への参加機会が少ないこと,理科教室の地元開催は望むが大学等の外部団体が開催してくれることを望んでいることを明らかにした. 理科教室の新しい形として,「系統的科学教育プログラム」を提案した.楽しいだけでなく,考察力と探究心を養うことを目標とし,科学に興味をもつきっかけを与える単発実験と差別化を図った.実施後のアンケート結果から,帰宅後も追実験してみたいという参加者が多く,楽しいだけでなく学びが得られていることを確認でき,プログラムの有効性を明らかにした. クラブ活動を利用して,学生が系統的科学教育プログラムを実施した.掲示資料の準備や,わかりやすい説明を考えることは,プレゼンテーション能力,コミュニケーション能力の育成になった.また,質問対策は幅広い知識の習得につながった.科学技術を学ぶ学生にとって,自分たちが修得した知識を次の世代の子供たちに伝えるという体験は,単なる地域貢献に留まらず,自らの人間性を育む技術者教育となり,その教育効果は非常に大きい. ニュージーランドへの語学研修旅行を利用し,近隣の小中学校で学生が系統的科学教育プログラムを実施した.実施後のアンケートでは,「理科教室のスタッフ経験が今後の英語学習に役立った」が7割,「今後も英語で人に何かを説明する経験をしたい」が8割で,参加学生は目的意識や英語学習に対する効果を感じながら海外での理科教室を実践したことが確認でき,学生が英語で理科教室を実施する手法は,国際技術者を養成するための一教育手法となることを示した.
|
Research Products
(2 results)